立憲民主党の小沢一郎衆院議員は2025年9月6日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、かつて秘書を務め長年政治活動を共にしてきた元衆院議員・石川知裕(いしかわ・ともひろ)さんの訃報を明らかにしました。
石川さんは、52歳という若さでこの世を去りました。死因は大腸がんで、闘病の末、東京都内の病院で亡くなったと伝えられています。
この記事では、石川知裕さんの死因や闘病生活、そして妻や子供との家族関係、さらに生い立ち・学歴や経歴を詳しく振り返っていきます。
石川知裕さんの死因は大腸がん
石川知裕さんは、2024年3月に自身のXを通じて「ステージ4の大腸がん」であることを公表しました。
がんは肝臓やリンパにも転移しており、すでに進行がかなり進んでいる状態でした。
それでも石川さんは、治療を受けながら政治活動を続け、「闘病しながらも政治に携わる姿勢」を貫きました。
2024年10月の衆院選にも立候補しましたが、惜しくも落選。体調が悪化してからも「最後まで政治に人生を捧げた人物」として多くの人の記憶に残りました。
2025年9月6日午前6時48分、東京都内の病院で死去。わずか52歳という早すぎる別れに、政治家仲間や支持者からは悲しみの声が広がっています。
妻・石川香織さんと子供
石川知裕さんの妻は、立憲民主党衆議院議員の石川香織さんです。
香織さんは元アナウンサーという経歴を持ち、2017年の衆院選に立憲民主党公認で出馬し、見事初当選を果たしました。現在も北海道11区を地盤として活動しています。
二人は2012年に結婚し、夫婦二人三脚で政治活動を支えてきました。
香織さんが出馬した背景には、夫・知裕さんが陸山会事件で有罪判決を受け、公民権停止中だったこともあります。
その後は夫の後を継ぐ形で政界に進出し、今や北海道の有力女性議員の一人となりました。
子供については公には多く語られていませんが、夫婦には子供がいるとされています。
闘病中の石川知裕さんを家族が懸命に支えていたことは、多くの関係者が証言しており、最後まで家族に見守られながらの人生だったといえるでしょう。
生い立ち
石川知裕さんは1973年6月18日、北海道足寄郡足寄町に生まれました。
3人兄弟の末子として育ち、父・石川勲さんは2003年の足寄町長選に立候補した経験を持つなど、政治に関心の深い家庭環境で育ちました。
小学生・中学生の頃から野球に打ち込み、特に中学時代には元プロ野球選手・三井浩二さんと同級生で、同じチームで汗を流していました。
スポーツを通じて培ったチームワークや精神力は、後の政治活動にも生かされたといえるでしょう。
学歴
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足寄町立西小学校
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足寄町立足寄中学校
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函館ラ・サール高校(名門進学校で野球部に所属)
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早稲田大学商学部を卒業。
大学在学中は、政治サークル「早大鵬志会」に所属し、政治への関心を深めていきます。この頃から小沢一郎氏の私邸に書生として住み込み、卒業後は小沢氏の私設秘書を務めるなど、若い頃から政治の道を志していました。
さらに2014年には法政大学大学院政治学研究科に進学し、比較政治をテーマに研究を行い、2016年に修了。政治家としてだけでなく、学問的な研鑽も続ける真面目な姿勢が印象的でした。
経歴
政治家としての歩み
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2005年:民主党公認で衆院選・北海道11区から出馬するも、中川昭一氏に敗れる。
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2007年:比例区繰り上げ当選で初当選。民主党候補として初の北海道11区議席獲得。
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2009年:衆院選で中川昭一氏を破り再選。民主党政権誕生の波に乗り注目を浴びる。
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2010年:「陸山会事件」で逮捕・起訴され、民主党を離党。
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2012年:新党大地から出馬し、比例復活で3期目。
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2013年:議員辞職。有罪判決が確定。
その後も北海道知事選や参院選に挑戦するなど、逆境にあっても政治への情熱を失いませんでした。
2024年の衆院選でも比例北海道ブロックから立候補するも落選。しかし最後まで「北海道の未来のために」と政治活動を続けました。
人柄とエピソード
石川知裕さんは「決して諦めない政治家」として知られていました。陸山会事件など逆風にさらされても、復活を目指して地道に活動を続ける姿は、支持者の心を打ちました。
また、夫婦揃って政治家という稀有な存在であり、香織さんと二人三脚で活動する姿は「政治家夫婦の新しいモデル」としても注目されました。
まとめ
石川知裕さんは、北海道足寄町出身の政治家として、小沢一郎氏の秘書を経て国政に進出。政治資金規正法違反事件による挫折を経験しながらも、最後まで再起を目指し続けました。
2024年には大腸がんを公表し、病と闘いながら政治活動を続けましたが、2025年9月6日、52歳の若さでその生涯を閉じました。
妻・石川香織さんと共に歩んだ政治人生、そして「志を貫いた生き様」は、多くの人々に強い印象を残しました。
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