兄弟デュオ「ビリーバンバン」の兄として長年活躍してきた歌手・菅原孝（すがわら たかし）さんが、2025年9月11日午後4時34分、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。
享年81歳でした。日本のフォークソング史を語る上で欠かせない存在であり、その訃報は多くの音楽ファンに衝撃を与えています。
本記事では、菅原孝さんの死因や家族、さらに生い立ちや経歴、音楽活動の歩みについて詳しく見ていきます。
菅原孝の死因
【訃報】ビリーバンバンの兄・菅原孝さんが肺炎のため死去 81歳https://t.co/9cyCueGR4P
関係者によると、孝さんは昨年秋から体調を崩し、昨年末に入院。今年5月に誤嚥性肺炎を患い寝たきりとなっていたという。弟の進は所属事務所を通じ「本当に偉大な兄でした。兄貴、ありがとう」と追悼した。 pic.twitter.com/jsXKl6VuvL
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 24, 2025
菅原孝さんの死因は肺炎でした。晩年は体調との闘いが続き、2014年に脳出血で倒れて以降、左半身に麻痺が残ったまま車椅子で活動を続けていました。
復帰後もリハビリを続け、弟・菅原進さんと共にステージに立ち続ける姿は、多くのファンに勇気を与えてきました。
しかし、加齢や持病に伴う体調不良が重なり、2025年9月11日に息を引き取ることとなりました。
9月19日には神奈川県内の斎場で、家族と親族だけによる密葬が執り行われました。
お別れの会などは未定とされていますが、今後ファンに向けた追悼の機会が設けられる可能性もあります。
妻や子供・家族構成
菅原孝さんの妻や子供に関する詳細な情報は、公にはほとんど明らかにされていません。
芸能活動を長年続けていたものの、私生活はあまり語られることがなく、家族のプライバシーを大切にしていたとみられます。
ただし、ビリーバンバンの活動や葬儀に関しては「家族と親族で密葬を行った」と報じられており、配偶者や子供がいる可能性は高いと考えられます。
今後、公式な発表があればさらに明らかになるでしょう。
兄弟構成
菅原孝さんは3人兄弟の次男です。
-
長兄：一般人（芸能活動はしていない）
-
次男：菅原孝（1944年8月7日生まれ、ボーカル・コントラバス担当）
-
三男：菅原進（1947年9月21日生まれ、ボーカル・ギター担当）
孝さんと進さんの2人で「ビリーバンバン」を結成し、日本を代表するフォークデュオとして人気を集めました。
兄の孝さんは弁舌さわやかでトークも得意、弟の進さんは口下手という対照的なキャラクターが魅力でした。
高校や大学など学歴
菅原孝さんは慶應義塾大学に進学しましたが、後に中退しています。
弟の進さんは青山学院大学に進学しましたが、こちらも中退。結果として二人とも学業より音楽の道に進むことを選びました。
当時、フォークソングが若者のカルチャーとして盛り上がりを見せていた時代背景もあり、大学在学中から音楽活動を始め、そのままプロの世界へと飛び込むことになりました。
生い立ち
菅原孝さんは1944年8月7日、東京都国立市に生まれました。
戦後まもなくの時代に幼少期を過ごし、文化や芸術に触れながら成長したと考えられます。
子どもの頃から音楽的な才能を持ち合わせており、のちにフォークシンガーとして大成する素地はすでに育まれていたのでしょう。
経歴とビリーバンバンの歩み
デビューまでの道のり
1965年、浜口庫之助が主催する「ミュージックカレッジ」で音楽を学びました。ここで基礎を磨き、1968年に弟・進さんと共に兄弟デュオ「ビリーバンバン」を結成。
翌1969年1月、シングル「白いブランコ」でデビュー。この楽曲は20万枚を超える大ヒットとなり、「カレッジフォークの旗手」と呼ばれる存在へと成長しました。
大ヒット曲「さよならをするために」
1972年には日本テレビ系ドラマ「3丁目4番地」の主題歌「さよならをするために」が80万枚以上の売上を記録。第23回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たしました。
一度の解散と再結成
1976年に一度解散したものの、1984年に再結成。以降も活動を続け、1986年からは焼酎「いいちこ」のCMソングを担当。特に2007年にリリースした「また君に恋してる」は、坂本冬美さんのカバーとともに世代を超えて愛される曲となりました。
病との闘いと音楽活動
2014年に脳出血で倒れた後も、リハビリを経て2015年に仕事復帰。車椅子に乗りながらも歌い続け、その姿は「音楽への情熱を最後まで失わなかったアーティスト」として語り継がれるでしょう。
晩年と師匠への想い
亡くなる直前、弟・進さんは9月28日に予定されている師匠・浜口庫之助氏の没後35周忌イベントで、兄・孝さんの死去を報告する予定となっています。浜口氏はビリーバンバンを育てた存在であり、その縁が最後まで続いていたことが伺えます。
まとめ
菅原孝さんは、
-
フォークソングの黄金期を支えたビリーバンバンの兄として活躍
-
「白いブランコ」「さよならをするために」「また君に恋してる」など数々の名曲を世に残した
-
晩年は病と闘いながらも音楽を続け、ファンに勇気を与え続けた
という人物でした。
妻や子供など家族の詳細は明らかにされていませんが、音楽活動を通じて多くの人々に愛され続けたその人生は、日本の音楽史に大きな足跡を残しました。
享年81歳。心よりご冥福をお祈りいたします。
コメント