かつて「かなちゃん」の愛称で親しまれた元子役タレント・中武佳奈子さん。
6歳のときにバラエティー番組『あっぱれさんま大先生』に初期メンバーとして出演し、一躍人気子役となりました。
子供ながらにテレビで引っ張りだことなり、当時の年収は“億越え”とも言われるほど。順調な芸能活動を送りながらも、その後は結婚・離婚、さらにはホームレス生活まで経験するなど、波乱万丈の人生を歩んできました。
今回は、中武佳奈子さんの子役時代の収入や結婚相手の職業、さらに現在の勤務先や住んでいるアパートの暮らしぶりについて詳しくまとめていきます。
子役時代の大活躍と年収は“億越え”
中武佳奈子さんは『あっぱれさんま大先生』で全国的に知られる存在となり、「あの子が出ていれば視聴率が取れる」とまで言われるほどの人気を誇っていました。
本人も「『あっぱれさんま大先生』の名前を出せば仕事が取れた」と振り返るように、当時はドラマやCMなど多方面からオファーが殺到。
その収入は子供とは思えない額で、年収が億を超えていたと言われています。
しかし、その大金は本人の手元に残ることはなく、親が管理していたため、成人後に自由に使えるお金はほとんどなかったそうです。
芸能界で一世を風靡した子役が、その後の生活で苦しむ姿は珍しくありません。中武さんもまさにその一人でした。
芸能界引退と結婚、旦那の職業は?
28歳のとき、「テレビに自分の居場所がない」と感じた中武佳奈子さんは芸能界を引退。
その後、10歳年下の一般男性と結婚します。旦那さんは芸能関係者ではなく、一般企業に勤める会社員だったと報じられています。
結婚生活では子どもも生まれ、幸せな家庭を築くかに思えました。しかし、子役時代に稼いだお金は親の元に渡っており、生活基盤は決して安定していなかったそうです。
結果的に経済的な不安や夫婦関係の不和が積み重なり、離婚という選択をすることになりました。
離婚後は生活が一気に苦しくなり、ガス・電気・水道が止められるほどの貧困に追い込まれていきます。
シングルマザーからホームレス生活へ
離婚後、息子を元夫に託し、中武さんは自らの生活を立て直そうと奮闘します。
しかし、生活保護の申請は通らず、頼る人もいなかったため、ホームレス生活を余儀なくされました。
彼女のサバイバル生活は想像を絶するものでした。
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公園の遊具の中で雨風をしのぐ
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リュックに詰め込んだ服を枕代わりに寝る
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セミや草、アリを食べて飢えをしのぐ
「セミは美味しいけど、幼虫の方が栄養価が高い」と語ったエピソードは衝撃的であり、息子がその姿を見て泣いたことからやめたそうです。
また、アルミ缶を拾って換金することで収入を得ていました。特に“アルミ缶バブル”と呼ばれる時期は、10kg=8,000円の高値で買い取られたため、1日40kg集めては生活費を捻出していたといいます。
過酷なアルバイトの日々
ホームレス生活の中でも、中武さんはなんとか働こうと必死でした。正社員を目指しても採用されず、やむなくアルバイトを転々とする日々。
経験したアルバイトは、
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介護施設スタッフ
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惣菜店
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ラブホテルの清掃員
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新聞配達
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ヤクルトレディー
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特殊清掃のバイト
など多岐にわたります。特に特殊清掃の仕事は精神的に過酷で、わずか3回で辞めたそうです
。1件あたり3万円の報酬があったものの、自死現場などの清掃を担当しなければならず、耐えられなかったと振り返っています。
こうした壮絶な経験を経て、徐々に生活を立て直していきました。
現在の勤務先と生活
現在43歳となった中武佳奈子さんは、イベント会場の売店で販売員のアルバイトをしています。
芸能界で活躍していた過去からは想像もつかない地道な仕事ですが、安定した収入を得られるようになり、生活は落ち着きを取り戻しつつあります。
住まいは家賃5.5万円のアパートで、中学生になった息子さんと二人暮らし。ホームレス時代を知るだけに、現在の暮らしはささやかであっても「普通に家があること」が何より幸せだと語っています。
まとめ
中武佳奈子さんの人生は、まさにジェットコースターのようでした。
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子役時代は億越えの収入で一世を風靡
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芸能界引退後、10歳年下の旦那と結婚するも離婚
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息子と離れ離れになり、ホームレス生活に転落
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公園で寝泊まりし、セミや草を食べる壮絶な日々
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アルミ缶拾いやアルバイトを経て生活を再建
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現在はイベント売店で働き、5.5万円のアパートで息子と二人暮らし
かつての“天才子役”がここまで過酷な人生を送ってきたことは、多くの人にとって驚きかもしれません。
しかし、彼女は逆境を乗り越え、今では息子と穏やかに暮らせる環境を手にしています。
これからは過去の苦しみを糧に、再び明るい未来を築いていってほしいですね
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