秋田県を代表する男子バレーボールの名門・雄物川高校の監督として知られる宇佐美大輔(うさみ・だいすけ)さん。かつては全日本代表として活躍した名セッターであり、その華やかな経歴と指導力で注目を集めてきました。
しかし近年、体罰や暴言による謹慎処分が報じられたことで、一転して注目を浴びることになっています。
今回は、そんな宇佐美大輔監督の顔画像・生い立ち・高校や大学時代の経歴、そして雄物川高校での評判について詳しくまとめます。
宇佐美大輔のプロフィール
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名前:宇佐美 大輔(うさみ だいすけ)
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生年月日:1979年3月29日(46歳)
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出身地:秋田県横手市
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身長:184cm
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体重:84kg
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血液型:O型
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高校:秋田県立雄物川高等学校
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大学:東海大学
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ポジション:セッター(S)
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スパイク到達点:335cm
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ブロック到達点:325cm
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所属歴:NECブルーロケッツ(2002-2006)/パナソニックパンサーズ(2006-2013)
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現職:秋田県立雄物川高等学校男子バレーボール部監督
現役時代は日本代表の司令塔として活躍し、アテネ・北京両オリンピックの世界最終予選にも出場した実力派。引退後は地元・秋田に戻り、教育者としての道を歩んでいます。
生い立ち:横手市で育まれたスポーツ少年時代
宇佐美大輔さんは秋田県横手市出身。幼少期から運動神経が抜群で、沼館小学校時代はミニバスケットボール部に所属していました。
5年生の頃にはすでにレギュラーとして試合に出場し、同チームには後にプロバスケットボール選手となる半田圭史さんも在籍していました。
そんな宇佐美さんがバレーボールを始めたきっかけは、父親の勧めでした。父親は当時、秋田県立雄物川高校の校長を務めており、教育者としてだけでなくスポーツ指導にも深く関わっていた人物だといわれています
。宇佐美さんは地域の「十文字クラブ」でバレーを始め、すぐにその才能を開花させました。
高校時代:県立雄物川高校でアタッカーとして活躍
宇佐美大輔さんは秋田県立雄物川高校に進学。
当時からバレーボール部は県内屈指の強豪であり、宇佐美さんもアタッカー(スパイカー)としてチームの中心選手に成長します。
高い身体能力と瞬発力を武器に、県大会でも頭角を現しました。
雄物川高校でのプレーを通じて、彼は「勝つために努力を惜しまない選手」としての姿勢を確立。
監督や仲間からも信頼を集める存在でした。
後の指導者としての土台は、この高校時代にすでに築かれていたと言えるでしょう。
大学時代:東海大学でセッターへ転向
高校卒業後、宇佐美さんは東海大学に進学します。
ここで彼は大きな転機を迎えました。これまでのポジションだったアタッカーから**セッター(司令塔)**へと本格的に転向したのです。
セッターはチーム全体をコントロールする非常に重要なポジション。
持ち前の運動能力と冷静な判断力を生かし、宇佐美さんは見事に適応しました。大学時代には全日本大学選手権で活躍し、そのトスワークとゲームメイク力が高く評価されます。
2001年には全日本代表に初選出。翌年には大学卒業と同時にNECブルーロケッツに入団し、プロの舞台へと進みました。
プロ選手としての経歴:日本代表の司令塔として活躍
2002年からはNECブルーロケッツでプレーし、2003年のワールドカップや2004年のアテネ五輪最終予選で全日本の司令塔を務めました。
その後、2006年にパナソニックパンサーズへ移籍。2007年には再び代表に復帰し、ワールドカップ全試合出場、2008年の北京五輪最終予選にも出場しました。
2009年には主将としてワールドグランドチャンピオンズカップに出場し、銅メダル獲得に貢献。
さらに国内リーグでは天皇杯・黒鷲旗・Vプレミアリーグ優勝など、輝かしい実績を残しています。
2012年に現役引退を発表。10年以上にわたって日本男子バレーを支えた存在でした。
指導者としての転身と雄物川高校への復帰
引退後は教員として秋田県立高校に勤務。2013年に大館鳳鳴高校で1年間教員を務めたのち、2014年から母校の雄物川高校へ異動します。
ここで彼はバレーボール部監督に就任し、チームを全国屈指の強豪へと導きました。
雄物川高校男子バレー部は春高バレーに30年連続出場という驚異的な記録を持ち、全国でも注目される存在。宇佐美監督の厳しくも的確な指導が、数々の好成績につながったといわれています。
県立雄物川高校での評判と体罰問題
しかし、2025年に入ってから報じられたのが、宇佐美監督による体罰と暴言問題です。
関係者によると、練習中のミスを理由に部員を無人の部屋へ連れ込み、暴言を吐きながら押し倒したり、胸ぐらをつかんだりといった行為を繰り返していたとされています。
また、他の部員の前でも殴る、壁に頭を打ち付けるといった行為があったという証言もありました。
学校側は9月下旬、被害生徒の保護者から連絡を受けて調査を開始。
秋田県バレーボール協会は事実を認定し、2025年10月6日付で宇佐美監督を1年間の謹慎処分としました。
現在は自宅待機中で、春高予選は他の顧問やコーチが指揮を執る予定です。
教育者としての功績と今後の課題
宇佐美大輔さんは、指導者として多くの優秀な選手を育ててきた功績があります。
その一方で、強豪校ゆえの「勝利至上主義」が、過度な指導につながったのではないかという指摘もあります。
秋田県内では「情熱的で熱心な先生」という声もあれば、「指導が厳しすぎる」「選手が萎縮していた」という意見もあり、賛否が分かれているのが現状です。
まとめ
宇佐美大輔さんは、
秋田県横手市で育ち → 雄物川高校で活躍 → 東海大学でセッターに転向 → 日本代表として世界を舞台に戦い → 引退後は母校で監督を務める、という輝かしいキャリアを歩んできました。
しかし、今回の体罰問題でその名誉は大きく揺らいでいます。
スポーツ教育の在り方が問われる中で、今後どのように信頼を回復し、若者たちに「真のスポーツマンシップ」を教えていけるのかが注目されます。
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