和歌山県白浜町で発覚した建設作業員男性の遺体遺棄事件は、発生から1年以上が経過した現在も、多くの謎を残したまま捜査が続いています。
2026年2月4日、和歌山県警は、建設作業員の男性の遺体を普通乗用車で県外まで運搬し、遺棄したとして、20代から50代の男4人を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表しました。
被害者は、和歌山県白浜町の建設作業員向け寄宿舎で生活していた大上功一さん(当時40)です。
遺体は現在も完全には発見されておらず、岡山県井原市の山中から腕の骨の一部が見つかっている状況です。
警察は、死体遺棄だけでなく、殺人容疑での立件も視野に捜査を進めています。
本記事では、事件の経緯を整理するとともに、逮捕された田邊昌幸容疑者と西勝将容疑者について、顔画像や自宅住所、勤務先など判明している情報をまとめます。
また、2人が「主犯」とみられている理由や、考えられる動機についても、推測であることを明確にしたうえで解説します。
事件の概要
事件の発端は、2023年12月26日の夜でした。
和歌山県警によりますと、白浜町栄にある建設作業員向けの寄宿舎で、同じ部屋に住んでいた大上功一さんが何らかの理由で死亡し、その遺体が普通乗用車に積み込まれたとされています。
このとき関与したとされるのが、今回逮捕された4人の男たちです。
遺体はそのまま和歌山県内に留められることはなく、車で岡山県岡山市中区まで運ばれました。
翌27日深夜、岡山市中区にあるトランクルームに遺体が運び込まれ、2024年1月5日朝まで、約9日間にわたって隠されていたとされています。
その後、遺体は再び車に積み込まれ、岡山県井原市の茂みに遺棄されました。
さらにその後、田邊昌幸容疑者と西勝将容疑者の2人が中心となり、遺体を再度回収し、井原市内の山中へと遺棄した疑いが持たれています。
現在も遺体の大部分は見つかっていませんが、山中からは腕の骨の一部が発見されており、警察は遺体が長期間にわたり移動・隠匿されていたとみています。
逮捕された4人の容疑者
今回、死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、次の4人です。
岡山市中区の建設作業員
田邊昌幸容疑者(53)
住居不定・無職
西勝将容疑者(52)
住居不定・無職
小田貴大容疑者(24)
岡山市の建設作業員
森田颯斗容疑者(26)
警察によりますと、4人全員が、白浜町の寄宿舎で大上功一さんと同居していたとされています。
この点から、被害者と加害者側は、日常的に顔を合わせる関係であり、突発的な事件ではなかった可能性も浮上しています。
ただし、警察は現時点で4人の認否を明らかにしておらず、詳しい役割分担や関与の度合いについても捜査中としています。
田邊昌幸容疑者の顔画像・自宅住所・勤務先
田邊昌幸容疑者は、岡山市中区在住の建設作業員と発表されています。
年齢は53歳で、今回の逮捕者の中では最年長です。
顔画像については、現時点では報道機関から明確な写真は公開されていません。
自宅住所についても、岡山市中区と市区町村レベルまでしか明らかにされておらず、詳細な住所は公表されていません。
勤務先については「建設作業員」とのみ発表されており、具体的な会社名や現場については明らかになっていない状況です。
ただし、白浜町の寄宿舎に居住していたことから、和歌山県内の建設現場で働いていた可能性が高いとみられます。
西勝将容疑者の顔画像・自宅住所・勤務先
西勝将容疑者は、52歳で、住居不定・無職と発表されています。
顔画像については、田邊容疑者と同様に、現時点で公表されていません。
自宅住所は「住居不定」とされており、一定の住所を持たず、寄宿舎を拠点に生活していた可能性があると考えられます。
勤務先についても、無職とされているため、建設現場での正式な雇用関係はなかった可能性があります。
一方で、大上功一さんや他の容疑者と同じ寄宿舎で生活していたことから、現場作業の手伝いや、何らかの形で建設関係の仕事に関与していた可能性も否定できません。
田邊容疑者と西容疑者が「主犯」とみられる理由
今回の事件では、4人全員が死体遺棄の疑いで逮捕されていますが、その中でも特に田邊昌幸容疑者と西勝将容疑者の2人が「主犯ではないか」とみられています。
その理由の一つは、遺体の再移動に深く関与している点です。
警察の発表では、最初に茂みに遺棄された後、田邊容疑者と西容疑者の2人が、再び遺体を車に積み込み、山中へ遺棄した疑いが持たれています。
これは、事件の発覚を免れるために、より発見されにくい場所へ移そうとした行動とみることができます。
また、トランクルームで長期間遺体を隠匿していた点も、計画性の高さをうかがわせます。
ただし、これらは警察発表から読み取れる状況であり、現時点で主犯と断定されているわけではありません。
考えられる動機について(推測)
現時点で、警察は事件の動機について公表していません。
そのため、以下はあくまで推測となります。
まず考えられるのは、寄宿舎内での人間関係のトラブルです。
複数人が同じ部屋で生活する環境では、金銭問題や仕事上の不満、生活態度を巡る衝突が起こりやすいと考えられます。
次に、仕事上のトラブルや金銭の貸し借りが背景にあった可能性も否定できません。
さらに、事故や突発的な出来事が起き、その後の対応として遺体を隠す行動に出た可能性も考えられます。
いずれにしても、殺害が計画的だったのか、偶発的だったのかについては、今後の捜査結果を待つ必要があります。
殺人容疑での立件はあるのか
現在、4人は死体遺棄の疑いで逮捕されていますが、警察は大上功一さんを殺害した疑いでの立件も視野に入れて捜査を進めています。
遺体の大部分が見つかっていないことから、死因の特定が難しく、捜査には時間がかかるとみられます。
しかし、骨の一部が発見されたことや、遺体の移動・隠匿の状況から、警察が事件性が高いと判断していることは間違いありません。
今後、新たな証拠や供述が明らかになれば、殺人容疑での再逮捕や起訴に発展する可能性もあります。
まとめ
今回の事件は、同じ寄宿舎で生活していた建設作業員同士の間で起きた、極めて異例かつ深刻な事件です。
田邊昌幸容疑者と西勝将容疑者については、遺体の再移動に関与した疑いから、事件の中心人物とみられていますが、現時点ではあくまで捜査段階にあります。
真相の解明には、遺体の発見と死因の特定が大きな鍵となります。
今後の警察発表や裁判の行方に注目が集まります。
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