全国を震撼させた「変態教員グループ」事件。SNS上で女子生徒らの盗撮画像やわいせつな写真を共有していたとして、愛知県警が摘発を進めています。
その中の一人として逮捕されたのが、北海道千歳市立北斗中学校の教員・**柘野啓輔容疑者(41)**です。
これまで1道2県で教鞭を執ってきたという異例の経歴を持つ柘野容疑者。
なぜ複数の都道府県にわたって人事異動を繰り返してきたのか。その背景には、早くから囁かれていた“不審な言動”や“生徒への不適切な接し方”がありました。
この記事では、柘野容疑者の赴任歴や卒業生が証言するわいせつ行為、そして今回の事件の全容について詳しくまとめます。
柘野啓輔の人事異動・赴任歴は異例だった
北海道教育委員会関係者によると、柘野容疑者は2009年に埼玉県で教員として採用され、県内の中学校で勤務を始めました。
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2009年〜2013年:埼玉県内の中学校勤務
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2013年4月〜2016年3月:北海道・十勝管内の町立中学校勤務
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2016年4月〜2018年3月:栃木県小山市内の中学校勤務
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その後:北海道千歳市立北斗中学校勤務(逮捕時点)
通常、教員は同じ自治体の範囲で人事異動が行われますが、柘野容疑者は3つの都道府県を渡り歩くという珍しい経歴を持っていました。
北海道教委も「かなり特殊な経歴」とコメントしており、単なるキャリア形成というよりは「各地で評判が悪かったため異動を繰り返したのではないか」という憶測も出ています。
卒業生が語る「男女差別的な態度」と不信感
柘野容疑者が過去に勤務していた栃木県小山市内の中学校は、地元でも有名な野球の強豪校。
プロ野球選手を複数輩出していることでも知られています。
当時その中学校に在籍していた卒業生(20代女性)はこう語ります。
「あんまりいい先生ではなかった記憶です。技術・家庭科の先生だったんですが、生徒への態度にバラつきがあって。気に入った女子生徒には優しいのに、他の子には冷たい。男子には特に厳しく、サッカー部の友だちは『柘野がキモすぎる』といつも愚痴を言っていました」
また、男子生徒の保護者からも「自分の思い通りにならないとすぐにキレる」「サッカー部の指導も高圧的で保護者から評判が悪かった」との証言があり、早くから人間性に問題があると指摘されていたことがわかります。
家庭訪問での“異常行動” 娘の部屋を見せろと要求
さらに驚くべき証言も明らかになっています。栃木県内で柘野容疑者が中学3年の担任をしていた時、ある保護者が体験した出来事です。
家庭訪問の際、柘野容疑者は「娘さんの部屋を見せてください」と要望。保護者が同行しようとすると、「お母さんはリビングで待っていてください」と制止されたといいます。
保護者は不審に思い、階段下で聞き耳を立てていたところ、部屋からは「カシャッ」という撮影音が…。娘の証言によれば、趣味のグッズを見せた際に写真を撮られていたとのことでした。
保護者は「ゾッとした。だが内申点を下げられるのが怖くて学校に報告できなかった」と振り返ります。
卒業生へのわいせつ行為の証言
別の女子生徒やその保護者からも、セクハラに近い行為が複数証言されています。
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女子生徒に必要以上に近づいて話しかける
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廊下ですれ違う際にお尻を触られたと訴える生徒がいた
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女子生徒には優しい態度をとり、男子生徒には威圧的
こうした言動により、多くの生徒が「常に警戒していた」と話しており、卒業後も「名前を聞くだけで嫌悪感を覚える」と語る人も少なくありません。
勤務態度も問題だらけ「自由奔放すぎる先生」
勤務態度についても疑問が多かったようです。
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平日に「友人の結婚式がある」と言って休む
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インフルエンザが流行すると「感染したくない」と早退
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生徒の信頼を失い、クラスの半数が呆れていた
こうした行動の積み重ねで、生徒や保護者からの信頼は失墜。成人式が母校で行われた際にも、柘野容疑者は顔を出さず「嫌われていたから来なかったのでは」と噂されていたといいます。
事件の全容と逮捕の決め手
2024年、柘野容疑者は北海道内の施設で女子児童を盗撮し、その画像を教員らのチャットグループで共有した疑いが持たれています。
警察の捜査で、彼のスマホからは児童の盗撮画像が発見され、自宅からはペン型カメラやビデオカメラが押収されました。
取り調べに対し、柘野容疑者は「他人が盗撮しているのを見て感化された。軽い気持ちだった」と供述。
だが、その背後には長年にわたる問題行動と、生徒に対するわいせつな態度が積み重なっていたことは明白です。
まとめ
柘野啓輔容疑者は、埼玉・北海道・栃木と3つの地域を渡り歩きながら教壇に立ち続けてきました。
しかしその裏では、女子生徒に対する不審な行動や卒業生へのわいせつ行為が繰り返されており、保護者や生徒の間では早くから「怪しい教師」として知られていたのです。
今回の逮捕は氷山の一角に過ぎない可能性が高く、まだ摘発されていない変態教員グループの存在も報じられています。
教育現場における信頼回復には、徹底的な調査と再発防止策が必要不可欠でしょう。
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