島根県奥出雲町の山中で「記憶喪失状態」で発見された自称・田中一(たなか・はじめ)さん。
彼は今年7月、国道314号沿いの茂みで頭痛とともに目覚め、以降、自分が誰なのか分からないまま“身元探しの旅”を続けてきました。
ところが、最近になってネット掲示板「5ちゃんねる」やSNS上で「田中一さんの正体は、アパレル系バイヤーではないか」という噂が急浮上。
さらには顔・髪型・耳の形が一致するという画像比較まで出回り、「本人で間違いないのでは」と話題になっています。
この記事では、記憶喪失の田中一さんをめぐる経緯、5chによる特定情報、さらにアパレル業界関係者説が浮上した背景について詳しく解説していきます。
田中一 山中で発見「モヒカン記憶喪失オジサン」
2024年7月上旬、島根県奥出雲町の山中で、ひとりの男性が発見されました。
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自称:田中一(たなか・はじめ)
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年齢不詳(40〜50代とみられる)
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特徴:モヒカン頭、やや痩せ型、関西弁を話す
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所持品:カバン、衣類、メガネ、現金60万円(ポリ袋入り)、ナイフ(本人は認識なし)
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なし:身分証、携帯電話、財布の中身
本人の証言によると「激しい頭痛とともに目覚めた」といい、それ以前の記憶は完全に失われていたとのこと。
その後、警察に相談するも身元を特定する手掛かりは見つからず、彼は「田中一」という仮の名前で生活を続けています。
謎の60万円と“記憶を探す旅”
田中一さんは、発見時にカバンの中から現金60万円を所持していました。このお金を頼りにキャンプ用品を購入し、野宿生活をしながら記憶の回復を待つことに。
3週間が過ぎても断片的な記憶しか戻らず、大阪の「グリコの看板」や「富士山」といった映像的な記憶が浮かぶ程度。8月には大阪へ移動しましたが、そこで思わぬトラブルに巻き込まれます。
警察の職務質問で所持品を検査された際、カバンの中からナイフが発見され、銃刀法違反で逮捕・勾留。しかし本人は「全く覚えがない」と主張し、10日後に釈放されました。
その後、福祉団体「ぴあらいふ」が保護。現在は大阪府内の飲食店でアルバイトをしながら暮らしています。
特定?田中一の正体 5chで浮上した「アパレル系バイヤー」説
島根県奥出雲町
国道314号沿いの茂みで激しい頭痛を伴って目が覚めた男性自称・田中一(タカナハジメ)
モヒカン記憶喪失オジサン
携帯電話・身分証ナシ・現金60万円アリ保護先→NPO法人「ぴあらいふ」
たぶん
アパレルの関係者っぽいから
JAMES & CO. 鎌倉に問い合わせてみて pic.twitter.com/8iT2FpfmHn— 🍙カイセイ🇯🇵 (@kenshin_kaisei) September 2, 2025
そんな田中一さんに関して、ネット掲示板「5ch」やX(旧Twitter)では“ある噂”が急速に広まっています。
「5ちゃんの特定速いな〜 記憶喪失の田中一さん、顔も髪型も耳の形まで同じ。アパレルのバイヤーだった人じゃない?」
という投稿が話題となり、複数のユーザーが過去のアパレル業界関係者の画像をアップ。確かに、モヒカン風の髪型や耳の形が酷似しており、「これは本人だろう」という声が相次ぎました。
さらに、「JAMES & CO. 鎌倉」というアパレルショップに問い合わせれば分かるのでは、という書き込みまで登場。業界人である可能性が強まったのです。
本人特定につながった“耳の形”とは?
5ちゃんの特定速いな〜 記憶喪失の田中一さんと顔、髪型だけじゃなく耳の形まで同じだから本人で間違い無さそうhttps://t.co/l3xz0ga1b2 このスレの>95と>561 pic.twitter.com/FlVj40Gwdn
— 森のうさぎ (@HoutHaas) September 2, 2025
SNS上で共有された比較画像を見ると、最大の特徴は「耳の形」でした。
人の顔のパーツの中でも耳は個体差が大きく、指紋に近いほどの“個人識別力”があると言われます。髪型や顔立ちは変わることがあっても、耳の輪郭や耳たぶの形が一致すれば、同一人物である可能性が高いと判断されやすいのです。
このため、「モヒカン記憶喪失オジサン=元アパレルバイヤー」という見方が強まりました。

なぜ記憶を失ったのか?原因を考察
では、なぜ田中一さんは突然、記憶を失ってしまったのでしょうか。医学的には以下のような原因が考えられます。
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外傷性健忘
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転倒や事故で頭部を強打し、一時的に記憶を失ったケース。
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心因性健忘
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強いストレスやトラウマによって、過去の記憶を遮断する防衛反応。
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アルコール・薬物関連
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長期的な摂取が原因で一部の記憶が欠落する可能性。
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今回のケースでは「激しい頭痛」で目覚めたことから、外傷性または心因性の可能性が指摘されています。
世間の反応まとめ
ネット上では以下のような声が相次いでいます。
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「やっぱり特定班すごい…耳まで一致してる」
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「アパレル関係者だったなら都会で生活してたのも納得」
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「60万円の謎は仕入れ資金?」
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「本人にとっては気の毒だけど、もし正体が明らかになれば家族も安心するのでは」
一方で、「安易に個人特定を広めるのは危険」という指摘もあり、議論は二分しています。
まとめ:正体は本当にアパレルバイヤーなのか?
田中一さんは、自分の正体を知りたいと切実に願っています。その願いがメディア報道やSNSでの拡散を通じて、多くの人々に届き、今回の“特定騒動”につながりました。
現時点では公式な発表はなく、5chでの推測にすぎません。しかし、画像比較での一致や「アパレル業界で働いていた可能性」が浮上しているのは事実です。
今後、正式に本人の身元が判明すれば、この不思議な“記憶喪失の旅”も終止符を打つことになるでしょう。
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