2025年に入り、世間を驚かせている「ヒッチハイク窃盗事件」。その中心人物として注目を集めているのが 青木リキ被告(28) です。
彼はただの窃盗犯にとどまらず、人とのつながりや信頼を利用し、複数の地域で犯行を重ねた疑いが浮上しています。
本記事では、青木リキの顔写真、犯行現場となった「ブルーブライブ」の場所、ヒッチハイクを通じた犯行手口、そして次々に明らかになっている余罪について詳しく解説していきます。
青木リキの顔写真と人物像
報道で公開された顔写真を見ると、キャップを被り、ひげを蓄えた快活そうな青年の姿が映し出されています。
実際、彼を知る人々からは「明るくて良いやつ」「友達になりたいタイプ」と語られており、第一印象は決して犯罪者を想起させるものではありませんでした。
しかし、その裏にはしたたかな一面が隠されていたのです。
ヒッチハイクをきっかけに人との縁を築き、好印象を与えながらも、最終的には金銭を盗むという二面性を持っていました。このギャップこそが、事件の大きな衝撃を生んでいます。
犯行現場となった「ブルーブライブ」とはどこ?
青木リキ被告の犯行現場として最も注目されたのが、千葉市にある 「ブルーブライブ(Blueb Live)」 というキッチンカーやイベント企画を手掛ける会社です。
代表の山本新一氏は、かつてヒッチハイク中の青木被告を助け、会社の倉庫に寝泊まりさせていた人物でした。
山本代表は「寒い冬に外で寝るよりはいいだろう」との思いから倉庫を提供し、時には仕事を手伝わせ、社員旅行にまで連れて行ったといいます。
ブルーブライブは地域に根差した飲食事業を展開し、多くの人々に親しまれる存在でしたが、その温かい善意を裏切る形で青木被告は侵入・窃盗を繰り返したのです。
ヒッチハイクから始まった奇妙な縁
事件を語る上で欠かせないのが「ヒッチハイク」というキーワードです。
青木被告は、段ボールに「木更津」と書いた看板を掲げてヒッチハイクをしていたところ、偶然ブルーブライブの代表に拾われました。
そこで打ち解け、居場所がないと訴える彼を代表が倉庫に住まわせることになります。
半年間の共同生活の中で、青木被告は料理を振る舞ったり、陽気に歌いながら作業を手伝ったりと、周囲の人々に好印象を与え続けていました。
まさに「信頼関係を構築する達人」とも言える行動でした。
しかし、その信頼はのちに大きく裏切られることになります。
犯行の手口 ― 鍵を知る者だからできた侵入
青木被告の犯行には、通常の窃盗とは異なる点がありました。
彼は店に侵入する際、ドアをこじ開けるのではなく、 鍵を使って出入りしていた のです。さらに出て行く際にも鍵を閉めるという慎重さを見せていました。
これは、かつて社員として活動していた期間に保管場所や鍵の扱いを把握していたからこそ可能な犯行でした。
つまり、内部事情を熟知した「元関係者による侵入」だったのです。
防犯カメラに映った姿を確認した山本代表は思わず、
「いや、お前かよ!」
と声を漏らしたといいます。信頼を寄せていた青年が裏切り者だったという事実は、衝撃的でしかありませんでした。
全国を渡り歩いた逃走劇
青木被告は千葉市での侵入が発覚した後、各地を転々としながらヒッチハイクを続けていました。
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千葉市から逃走後:三重県へ
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和歌山市:地元カップルと出会い、一緒に焼き肉を食べて意気投合。1週間も自宅に泊めてもらい、料理まで振る舞っていた。
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神戸へ移動:カップルに送ってもらい、その後別行動へ。
和歌山市のカップルは「いい人だと思って泊めていた」と語っていましたが、後に家の貯金箱から 5000円が盗まれていた ことに気付きました。さらに合計で 2万5000円の被害 に遭っていたことも判明しています。
こうした「小さな窃盗」を繰り返しながら移動していた可能性が高く、まさに「漂流する窃盗犯」としての姿が浮かび上がります。
逮捕と余罪の数々
青木リキ被告は最終的に大阪府堺市で警察に確保され、逮捕されました。容疑の一つは、2年前に勤務していた精肉店で 売上約6万円を横領 した疑い。さらに、千葉市のブルーブライブでの侵入・窃盗でも再逮捕されました。
現在、彼には複数の余罪が疑われています。
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千葉市でのブルーブライブからの 売上金50万円以上の窃盗
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和歌山市での 2万5000円の金銭窃取
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勤務先精肉店での 横領約6万円
捜査当局は「氷山の一角」とみており、全国各地で同様の手口を繰り返していた可能性も視野に入れて捜査を進めています。
信頼を裏切る犯行に世間の声は?
今回の事件は、単なる窃盗事件以上の注目を集めています。その理由は「人の善意を利用した裏切り」にあります。
SNS上では、
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「親切心を踏みにじる最低な行為」
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「好青年を装っていたのが怖い」
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「ヒッチハイクする人に対して警戒心を持たざるを得なくなる」
といった批判の声が相次いでいます。
一方で、青木被告が料理を作ったり、明るく振る舞っていたエピソードに対し、
「なぜそこまで人たらしなのに真面目に働けないのか」
という疑問も多く聞かれます。
まとめ
青木リキ被告の事件は、ヒッチハイクを通じて人とのつながりを築きながらも、その信頼を裏切る形で犯行を重ねた極めて特異なケースです。
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顔写真からは一見快活な青年に見える
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犯行現場は千葉市の ブルーブライブ
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ヒッチハイクを利用し、各地で好印象を与えながらも窃盗を繰り返す
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確認されている被害額は50万円以上、余罪も多数疑われている
この事件は「人を信じることの難しさ」と「善意をどう守るか」という問題を投げかけています。今後の裁判や捜査の行方に、引き続き注目が集まります。
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