人工知能(AI)の進化は社会に多くの利便性をもたらしましたが、その裏で「悪用」という新たな課題も生まれています。
今回、警視庁が摘発したのは、生成AIを使って実在する女性芸能人の偽わいせつ画像(いわゆるディープフェイク)を作成・販売していた秋田市在住の男――横井宏哉(よこいひろや)容疑者(31)です。
この記事では、横井容疑者の顔画像や自宅の場所、勤務先の会社、さらに動機や余罪の可能性について詳しくまとめていきます。
横井宏哉容疑者の事件概要
警視庁保安課によると、横井宏哉容疑者はわいせつ電磁的記録媒体陳列容疑で逮捕されました。
容疑の内容は、生成AI(人工知能)を用いて実在する女性芸能人の顔をもとにした偽のわいせつ画像を作成・公開したというものです。
この行為は、著名人本人の承諾を得ずに性的な偽画像を作成し、不特定多数に閲覧させたという重大なプライバシー侵害であり、社会的にも強い非難を浴びています。
警察によると、横井容疑者は2024年1月から6月にかけて、俳優3人の偽画像をネット上に掲載していた疑いがあり、本人も「小遣い稼ぎとして始めた」と容疑を認めています。
横井宏哉の顔画像は?報道での公開状況
現時点(2025年10月時点)では、c容疑者の顔画像は公式には公開されていません。
ただし、事件の注目度が高いため、今後報道番組や新聞などで実名報道とともに顔写真が明らかになる可能性もあります。
SNS上では、同姓同名の人物の画像やプロフィールが一部出回っていますが、警察が公表していない段階での拡散は誤情報の可能性もあるため注意が必要です。
特に、生成AIによる画像加工事件であることから、偽情報が拡散するリスクも高く、慎重な見極めが求められます。
※追記:横井宏哉の顔画像が公開されました

秋田市楢山の自宅はどこ?
横井宏哉容疑者の住所は、報道によると**「秋田市楢山共和町」**。
このエリアは秋田駅からも比較的近い住宅街で、閑静で落ち着いた地域として知られています。
一戸建てや集合住宅が混在するエリアで、近くには小学校や商業施設も多く、一般的な生活環境が整った地域といえます。
近隣住民からは「ごく普通の若者に見えた」「まさかそんなことをしていたとは」という驚きの声が上がっているようです。
警察は押収したパソコンやスマートフォンを詳しく解析しており、自宅からは多数の生成AI関連データや画像ファイルが見つかったとみられています。
横井宏哉の勤務先の会社はどこ?
報道では横井容疑者の職業が「会社員」とされていますが、勤務先の会社名や業種については明らかにされていません。
秋田市内の企業に勤めていた可能性が高く、一般的なIT関連職や事務職であったとの見方もあります。
事件の手口を見ると、AIソフトや画像加工技術に一定の知識があることがうかがえ、ITスキルを持つ人物であった可能性は十分にあります。
一方で、職場では「まじめでおとなしいタイプだった」という証言もあり、職場で不審な行動を見せていたわけではないようです。
生成AIで作成された「偽わいせつ画像」とは?
横井容疑者が使用していたのは、無料で利用できる生成AIソフト。
ネット上のチュートリアルや動画を参考に、芸能人の顔写真をAIに学習させ、わいせつなポーズや裸のように見える偽画像を生成していました。
こうしたAIは「ディープフェイク技術」と呼ばれ、もともとは映画制作や芸術分野などで使われていたもの。
しかし、悪意を持って利用すれば、実在の人物を性的な文脈で捏造できてしまうため、世界的にも深刻な社会問題になっています。
警視庁によると、横井容疑者は約2万枚の偽画像を作成し、俳優・タレント・アイドルなど262人分を生成していたとのこと。
しかも、画像を有料会員制サイトに掲載し、約120万円の利益を得ていたというのです。
動機は「小遣い稼ぎ」?生活苦が背景に
横井宏哉容疑者は取り調べに対し、「小遣い稼ぎとして始めた」「売り上げは生活費や奨学金の返済に使った」と供述しています。
つまり、経済的な困窮が背景にあった可能性が高いと見られます。
ただし、初めは軽い気持ちで始めたとしても、2万枚もの画像を作成して販売していた事実から、単なる副業感覚を超えた計画的な行為だったと考えられます。
ネット上では「AIの使い方を完全に誤っている」「生活苦を理由に他人を傷つける行為は許されない」といった厳しい声が相次いでいます。
横井宏哉に余罪の可能性も
警視庁は、横井容疑者が作成・販売していた画像の範囲が非常に広いことから、余罪が多数存在する可能性があるとみて捜査を進めています。
中には、有料サイト以外にもSNSや匿名掲示板を通じて拡散されていた画像もあり、被害者の数はさらに増える可能性も否定できません。
また、AI生成に使われた「学習データ」がどこから入手されたのかも焦点となっています。
もし無断でネット上の写真や番組映像などを利用していた場合、著作権侵害や肖像権侵害にも問われる可能性があります。
ネット社会に潜む「AI犯罪」の新たな形
今回の事件は、全国初の生成AIによるわいせつ画像摘発事件として、非常に大きな意味を持ちます。
技術そのものは急速に発展しており、個人でも高精度な画像生成が容易にできる時代になっていますが、それに伴って**「悪用するリスク」も急増**しています。
AIを使えば、本人が実際にはしていないことを「しているかのように」見せることが可能です。
これは、芸能人だけでなく一般人にも被害が及ぶ危険性を孕んでおり、法整備や教育が追いついていないのが現状です。
今後の捜査と社会的影響
警視庁は今後、横井宏哉容疑者のパソコン・外部ストレージ・クラウドデータなどを詳細に調べ、画像の拡散経路や購入者リストの特定を進めています。
また、被害に遭った芸能人側も法的措置を検討している可能性があり、損害賠償請求や刑事告訴に発展する可能性もあります。
今回の事件をきっかけに、「AIによる偽画像制作を規制する新たな法整備」が求められるでしょう。
今後、SNSや生成AIの利用においても、より一層の倫理的・法的な意識が問われる時代がやってきています。
まとめ
・横井宏哉容疑者(31)は秋田市楢山共和町在住の会社員
・生成AIを使い、女性芸能人ら262人分の偽わいせつ画像を作成
・販売による収益は約120万円
・動機は「小遣い稼ぎ」「奨学金返済」
・警視庁は余罪を含めて捜査中
・全国初のAIディープフェイク摘発事件として注目
生成AIは使い方次第で大きな可能性を秘めていますが、誤れば取り返しのつかない犯罪にもなり得ます。
この事件は、**「AI時代の倫理と責任」**を私たち一人ひとりが考えるきっかけとなるでしょう。
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