1995年に東京・大田区で起きた強盗傷害事件。その犯人の1人とされる相原久仁雄（あいはら・くにお）容疑者（62）が、実に30年もの逃亡の末に逮捕されました。
逃亡先はフィリピン。現地で不法滞在が発覚し、2025年10月、ついに日本へ強制送還されることになりました。
この記事では、相原容疑者の**顔画像や生い立ち、逃亡生活、そしてフィリピンで築いた家族関係（嫁・子供）**について詳しく掘り下げます。
相原久仁雄容疑者が逮捕された経緯
警視庁によると、事件が起きたのは1995年2月10日深夜。
当時32歳だった相原久仁雄容疑者は、他の男2人と共謀し、東京・大田区蒲田にあるゲーム喫茶に押し入ったとされています。
彼らは、店を経営していた当時53歳の男性にナイフを突きつけ、現金約70万円を奪い取ったうえで暴行を加えたとのこと。被害者は全治3週間のケガを負いました。
共犯の2人は事件直後に逮捕されましたが、相原容疑者だけが逃走。
そのまま国外へ逃亡し、行方が途絶えていたといいます。
日本では未解決のまま長年捜査が続けられていましたが、今年になってフィリピン当局から「不法滞在の日本人がいる」との連絡が入り、身柄が特定されました。
2025年6月、相原容疑者はマニラで不法滞在の容疑で拘束され、10月16日朝、日本へと強制送還されました。
実に30年ぶりの帰国。長すぎる逃亡劇の幕が下ろされました。
相原久仁雄 顔画像は公開されている？報道での扱い
今回の逮捕に際し、日本テレビ系「news every.」や他の報道番組では、相原久仁雄容疑者の顔が映った映像が放送されています。
拘束後に日本へ強制送還される際の様子が報じられ、顔の一部がはっきり確認できる映像も流れました。
つまり、事件から30年を経てようやく逮捕されたこともあり、報道機関は実名・顔出しで報道しています。
ニュース映像では、相原容疑者が移送中に取材陣の質問に答えるような場面もあり、
「フィリピンに出国し、現地で指圧の仕事などをして生活していたか」との字幕がつけられていました。
当時から長年の逃亡犯として国際手配されていたこと、
さらに現地で不法滞在の疑いで拘束されたことなどを考慮し、
報道側も社会的関心の高い事件として容疑者の顔と名前を明らかにした形です。
ネット上でもこの映像が拡散され、
「思ったより普通の人に見える」「30年逃亡していたとは思えない」といった声も見られます。
それだけに、長期逃亡犯の“現実の姿”に衝撃を受けた人が多かったようです。
30年間フィリピンでどう生きていたのか？
相原容疑者は逮捕後の取り調べに対し、次のように供述しています。
「知り合いに誘われて事件に関わった」
「フィリピンに子どもがいて顔を見て帰ろうとしたが、ずるずるいてしまった」
この言葉からも分かるように、彼は逃亡中にフィリピンで家庭を持っていた可能性が高いと見られています。
報道によると、相原容疑者は首都マニラ近郊で長年生活していたとされ、日雇い労働や建設現場などで生計を立てていたとの情報もあります。
日本での犯罪から逃れ、異国の地で30年もの間身を隠して生きるというのは、想像を絶する生活です。
法を逃れたとはいえ、偽名を使い、常に不安と隣り合わせだったに違いありません。
また、不法滞在の身であれば、自由に職を得ることも難しく、貧困や孤独に苦しんだことも考えられます。
相原久仁雄の生い立ちや経歴
報道では、相原容疑者の出身地や学歴、職歴について詳しい情報は明らかにされていません。
しかし、当時の年齢（32歳）から推測すると、1970年代後半〜80年代初頭に青春時代を過ごした世代です。
日本がバブル経済に沸く中で、職を転々としていた可能性もあります。
「職業不詳」と報じられていることからも、定職にはつかず、当時から不安定な生活を送っていたことが推測されます。
もともと反社会的な人物だったのか、それとも一時の誘惑で犯罪に手を染めたのか。
真相は本人しか知りませんが、「知り合いに誘われて事件に関わった」という供述を見ると、偶発的な犯行参加の可能性も考えられます。
フィリピンでの生活と家族（嫁・子供）
注目されているのが、相原容疑者の「フィリピンに子どもがいる」という供述です。
30年間も現地で暮らしていたことを考えると、現地女性と結婚または事実婚状態で生活していたとみるのが自然です。
フィリピンでは、日本人男性と現地女性の間に子どもが生まれるケースも珍しくありません。
現地の日本人コミュニティの中には、相原容疑者のように長年滞在し、家族を持ちながら生活している人も多くいます。
一方で、不法滞在の身であったことを考えると、法的に婚姻届を出していない可能性も高いでしょう。
つまり、実質的な「内縁関係」で子どもを育てていたのかもしれません。
「子どもの顔を見て帰ろうとしたが、ずるずるいてしまった」
──この言葉からは、逃亡生活の中にも“人間らしい情”があったことがうかがえます。
それでも、日本に帰る決意を固められなかったことが、彼の人生をさらに狂わせました。
30年の時を経て…帰国後の人生は？
相原容疑者は現在62歳。
もし事件当時すぐに逮捕されていれば、刑期を終えて今頃は社会復帰していたかもしれません。
しかし、逃げ続けた30年が、彼の人生の全てを奪いました。
ネット上でも、次のような厳しい声が目立ちます。
「たった70万円のために人生を棒に振った」
「30年逃げて結局捕まるなんて、逃亡劇の末路が悲しすぎる」
「60歳を過ぎて刑務所は辛いだろう。もっと早く罪を償うべきだった」
このように、事件からの逃亡が“第二の人生”をも奪ってしまったことに、同情と批判の両方が寄せられています。
相原久仁雄事件の教訓：逃げても人生は取り戻せない
今回の事件は、「逃げ続けても過去からは逃れられない」という事実を突きつけます。
当時逮捕されていれば、刑期を終え、家族のもとに戻れた可能性もありました。
しかし、30年も国外逃亡を続けたことで、家族、人生、そして老後の平穏までも失ってしまったのです。
逃亡先のフィリピンで子どもを育てながらも、常に「日本に戻れない」という重圧を抱えていたとすれば、
その精神的負担は計り知れません。
まとめ：罪を償い、残りの人生を反省に
相原久仁雄容疑者は、30年前の罪から逃げ続けた末、ようやく日本の地を踏みました。
しかしその帰国は自由のためではなく、法の裁きを受けるためのものでした。
人生の大半を逃亡と不安の中で過ごした彼の末路は、あまりにも重い代償と言えるでしょう。
日本での刑期が終わるころ、彼はおそらく70歳を超えています。
失った年月を取り戻すことはできませんが、せめて残りの人生を反省と償いの時間として過ごしてほしいものです。
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