埼玉西武ライオンズで注目を集めている育成出身の外野手・仲三河優太(なかみがわ ゆうた)選手。
その強烈なスイングスピードと、育成から這い上がった根性あふれるプレースタイルに、多くのファンが心を奪われています。
この記事では、そんな仲三河選手の野球を始めたきっかけや家族の影響、中学・高校時代の成績やプロ入り後の活躍ぶりについて、詳しくご紹介していきます。
兄の影響で野球を始めた少年時代 両親もスポーツ経験者?
仲三河優太選手は、2002年10月22日、栃木県栃木市に生まれました。野球との出会いは小学2年生のとき。地元の**「大平東クラブ」**という軟式野球チームでプレーを開始します。
彼が野球を始めたきっかけは、お兄さんの影響。兄の背中を追いかけるようにしてグラブを握ったことが、プロ野球選手への道の第一歩となったのです。
両親もスポーツ経験者?
現時点で仲三河選手のご両親がプロスポーツ経験者であるという情報は公表されていません。しかし、兄弟揃って野球をしていたということから、家庭環境的にはスポーツに理解のある家庭で育ったことは間違いないでしょう。
両親の教育方針やサポートのあり方が、仲三河選手の粘り強い性格を育んだと考えられます。
中学時代:小山ボーイズで全国レベルの活躍
仲三河選手は、栃木市立大平中学校に通いながら、硬式野球チームの**「小山ボーイズ」**でプレーしていました。
中学時代には、なんと投手として「ジャイアンツカップ」準優勝に大きく貢献。また、U-15日本代表にも選出され、世界の舞台でも活躍しています。
この時期に才能を大きく開花させ、全国的にも名の知れた存在になりました。
高校は野球名門の「大阪桐蔭高校」
中学卒業後は、全国屈指の野球強豪校である大阪桐蔭高校に進学。仲三河選手は投手として入部し、1年生からベンチ入りを果たすなど、将来を嘱望された逸材でした。
しかし、順風満帆とはいかず、1年夏から右肩痛に悩まされることに。思うような投球ができない状況が続き、3年生になると外野手へ転向。バットで勝負することになります。
コロナ禍に翻弄された高校野球生活
本来であれば出場が予定されていた第92回選抜高校野球大会も、新型コロナウイルスの影響で中止に。代替大会となった「甲子園交流試合」には、右足親指の負傷を抱えながら代打で出場するという苦しい高校野球生活でした。
それでも、高校通算11本塁打を記録。限られたチャンスの中で、打撃面での実力を発揮していました。
プロ入り:西武ライオンズにドラフト7位指名
2020年10月、仲三河選手は埼玉西武ライオンズからドラフト7位で指名を受けます。契約金は1500万円、年俸は600万円(推定)でプロの世界に飛び込みました。背番号は66、担当スカウトは後藤光貴氏です。
プロ入り当初は苦労も多く、二軍での打率は低迷。しかし、パンチ力やスイングスピードの速さが評価され、少しずつ存在感を示していきます。
育成降格と復活の道のり
2023年オフ、仲三河選手は戦力外通告を受けるという厳しい現実に直面します。
しかし、彼は**「諦めない心」を持ち続けました。11月には育成選手として再契約**し、背番号は135に変更。フェニックス・リーグでは4番に座り、3本塁打の活躍でチームの優勝に大きく貢献します。
そして、2025年シーズンには、ついにその努力が実を結ぶ瞬間が訪れます。
2025年:育成から支配下登録、そして一軍デビュー
2025年は仲三河選手にとってまさに「飛躍の年」でした。
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4月15日:イースタン・リーグで1試合3本塁打を記録
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5月29日:育成選手として史上初のサイクル安打を達成
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5月月間MVPを受賞(打率.314・3本塁打・17打点)
この活躍を受け、7月10日に支配下選手として再登録。背番号も「55」に変更され、即日一軍登録となりました。
その初出場となる試合では、代打でタイムリーを放ち、一軍初安打・初打点を記録。夢の舞台で見事に爪痕を残しました。
仲三河優太のプレースタイルと魅力
仲三河選手の武器はなんといっても、スイングスピードの速さとパンチ力。一発で試合をひっくり返すような長打を放つことができるバッターです。
また、フィジカル面にも強みがあり、守備では強肩を活かした外野守備も魅力的。ただし、守備範囲やポジショニングにはまだ課題があると評価されています。
仲三河優太の人柄・性格とは?
仲三河選手は、内なる闘志を持った負けず嫌いな性格。高校時代からケガに苦しみ、育成契約にも甘んじながらも、決して野球を諦めなかったその姿勢は、多くの選手やファンに勇気を与えています。
彼の座右の銘は「弱気は相手を強気にさせる」。まさに、自分を信じ続けてきた選手らしい言葉です。
さらに、チームの先輩たちからも「真面目で一生懸命」「練習熱心」との声が上がっており、ライオンズの中でも将来を期待されている存在です。
まとめ:仲三河優太はこれからが本当の勝負
仲三河優太選手は、野球を始めた原点に兄の存在があり、苦しい時期も家族の支えを受けて乗り越えてきました。中学・高校・プロと多くの困難にぶつかりながらも、そのたびに努力と根性で乗り越えてきた姿は、多くの人に感動を与えています。
2025年、育成からの支配下復帰、そして一軍での初ヒットと初打点。これはまだ序章にすぎません。
「ナカミ」こと仲三河優太選手のこれからの活躍から、ますます目が離せません!
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