2025年7月、カナダで衝撃的な航空事件が発生しました。小型飛行機「セスナ172」が乗っ取られ、国際空港に深刻な混乱を招いたこの事件。犯人として逮捕されたのはシャヒール・カシム容疑者(39)。この事件は単なるハイジャック未遂にとどまらず、「思想的動機による航空妨害」という前例の少ない事態として世界中の注目を集めています。
本記事では、
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シャヒール・カシムの顔画像やSNS情報
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犯行の詳細と動機
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犯行の影響
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カナダ警察の見解
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今後の刑事責任と余罪の可能性
について徹底的に調査・解説します。
シャヒール・カシムとは誰か?顔画像やプロフィール情報
現時点で公表されているシャヒール・カシム容疑者の情報は以下の通りです。
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名前:シャヒール・カシム(Shahir Kasim)
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年齢:39歳
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国籍:カナダ
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居住地:ブリティッシュコロンビア州と見られる
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職業:過去にパイロット経験があった可能性がある
現地メディアや警察発表によれば、カシム容疑者はかつて飛行訓練を受けていた形跡があり、最低限の操縦スキルを持っていたとみられています。
顔画像については、報道各社がSNSから流出したと思われる画像を使用しています。CTVニュースなどの報道によれば、容疑者と同名のFacebook・Instagram・X(旧Twitter)アカウントが特定されており、そこには事件直前の不可解な投稿が記録されていました。
SNSには「私はアラーの使徒」「救世主」との投稿
事件の前日、シャヒール・カシム容疑者のSNSには次のようなメッセージが投稿されていました。
「私はアラーの使徒だ。気候変動から人類を救い、世界平和の時代をもたらすために遣わされた救世主だ」
さらに続けて、
「北極の海氷は2年以内に消滅するだろう。そうなれば北極海から大量のメタンが噴出して急激な地球温暖化を引き起こし、地球は金星のようになる」
と、科学的根拠が不明な極端な気候変動に対する警告を発しており、思想的・宗教的な要素が色濃く見られました。
このような内容から、警察はカシム容疑者が**「思想的・宗教的な確信に基づいて犯行に及んだ可能性」**を視野に捜査を進めています。
事件の経緯:飛行訓練校からセスナ機を強奪
事件は7月15日、カナダ・ビクトリア国際空港近くの飛行訓練校で発生。
犯行の流れ:
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カシム容疑者が「飛行機に乗りたい」と言ってフライングクラブを訪問
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教官を脅して、セスナ172を強奪
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単独で離陸し、約64キロ離れたバンクーバー国際空港へ向かう
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空港上空で旋回を繰り返す
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戦闘機が緊急発進されるも、カシム容疑者は自力で着陸し、その場で逮捕
この事態により、空港の滑走路は一時閉鎖。航空機9便が目的地変更を余儀なくされ、運航停止や遅延が相次ぎました。
カナダ警察と航空当局の対応
カナダ警察は今回の事件について、「明確なテロの意図はなかったが、空域を混乱させることを目的とした思想的行動だった」との見解を示しています。
空港の管制官は複数の航空機に対し、
「空港の上空でセスナが何らかの抗議を行っている」
と伝え、さらには、
「もしあなたの方へ向かってきた場合、あなたの判断で行動を」
という異例の警告まで出されていたといいます。
また、**北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)**も戦闘機を緊急発進させ、まさに軍事レベルでの対応となりました。
犯行動機は「救世主としての使命」?
カシム容疑者のSNS投稿や過去の言動から見えてくるのは、**強い自己信念と「世界を救う使命感」**です。
彼は自身を「アラーの使徒」「救世主」と呼び、気候変動の危機に警鐘を鳴らす一方で、暴力的または危険な方法でメッセージを伝えようとした点が問題視されています。
このような行動は「自己陶酔型の宗教的信念」「過激な環境思想」といった複合的な心理背景を示唆しており、精神的な問題が関与している可能性も否定できません。
余罪や今後の捜査の行方は?
現時点では追加の余罪は報告されていませんが、警察は以下の観点から捜査を続けています:
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飛行機を不正に操作する意図が以前からあったのか
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他の航空関係施設への侵入履歴や接触記録の有無
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SNSでの過去の過激な投稿や予告と取れる言動
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共犯者や協力者がいたか否か
さらに、もしカシム容疑者が精神疾患を抱えていた場合、責任能力の有無も今後の裁判で焦点となるでしょう。
世間やSNSの反応
本事件は、カナダ国内だけでなく世界中のSNSでも大きな話題となり、X(旧Twitter)では「#CessnaHijack」「#ShahirKasim」などのハッシュタグが急上昇。
多くのユーザーが以下のような声を投稿しています:
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「テロ未遂じゃないの?危険すぎる」
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「環境問題を訴える方法として間違っている」
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「精神的に不安定だった可能性がある」
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「戦闘機が飛んだって本当に怖い」
一方で、「温暖化問題に真剣に向き合うきっかけになった」という意見も一部見られますが、大半は犯行への非難と、空港での混乱に対する怒りが中心でした。
まとめ:シャヒール・カシム事件が残した教訓
今回の小型機乗っ取り事件は、単なる飛行機の盗難にとどまらず、現代社会が抱える複雑な問題——精神疾患、宗教・思想的信念、過激な環境活動、セキュリティの脆弱性——を浮き彫りにしました。
シャヒール・カシム容疑者が今後、法の裁きを受ける中で、どのような動機や背景がさらに明らかになるのか、引き続き注視していく必要があります。
今後の裁判や警察の追加発表によって、余罪や背後関係が明らかになれば、本記事も随時更新していく予定です。
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