2024年7月24日、都内の音楽スタジオから高額なエレキギターを騙し取ろうとした疑いで、31歳の男・有馬健(ありま たけし)容疑者が逮捕されました。
彼はSNSや音楽スタジオ関係者の間で「ギター借りパク男タケシ」として知られる存在で、複数の店舗からギターやアンプを持ち去り、連絡が途絶えるという被害が相次いで報告されています。
この記事では、有馬健容疑者の顔画像やSNS情報、その正体、そして明らかになりつつある犯行動機や余罪について詳しく解説します。
◆ 有馬健逮捕 ギター借りパク事件の概要
事件の発端は、2024年7月10日。東京・新宿区にある音楽スタジオ「HILL VALLEY STUDIO」で、有馬容疑者が「アリマ・タケシ」と名乗り、レンタル用のエレキギター2本(1日2200円)を借りたまま音信不通に。
その後も都内各地の音楽スタジオで同様の「借りパク」被害が相次ぎ、合計20件以上にのぼると見られています。
事件が報道番組『イット!』で取り上げられると、視聴者やスタジオ関係者の間で「あの男だ!」と一気に話題となり、警視庁はついに7月24日、有馬容疑者を詐欺未遂の容疑で逮捕しました。
◆ 有馬健の顔画像とSNS情報
【独自】ギター“借りパク”男「○○タケシ」ついに逮捕か?音楽スタジオからエレキギター詐取した疑いで有馬健容疑者(31)逮捕 新たな被害も発覚(FNNプライムオンライン(フジテレビ系))#Yahooニュース
https://t.co/7zJTme3xny— 𝕏 鈴木Daichi秀行 𝕏 (@daichi307) July 25, 2025
逮捕の決め手となったのは、有馬健容疑者が提出した運転免許証のコピーです。そこには「有馬健」と明記されており、住所は東京都内とされていました。
現在、報道各社はモザイクなしの顔画像を公開していませんが、番組で紹介された防犯カメラの映像では、白いTシャツ姿の細身の青年風の男性がギターやアンプを手にする様子が確認できます。整った顔立ちで、言動も礼儀正しく、「爽やかな好青年」と評されていました。
SNSでは、事件報道後「#ギター借りパク男」や「#有馬健」などのタグで投稿が急増。被害に遭った店舗関係者やユーザーが、彼の特徴ややり口をシェアしています。
一部では、過去に音楽活動をしていた形跡もあることから、「ミュージシャンのふりをしていたのではなく、実際に音楽活動歴があるのでは?」という指摘もあります。ただし、現在のところ有馬健容疑者と一致する音楽アカウントは特定されていません。
◆ 犯行手口の詳細:なぜバレなかったのか?
有馬容疑者の手口は非常に巧妙でした。
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音楽スタジオを訪問
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「ギターが壊れたので急ぎで必要」と説明。
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現場で丁寧に応対し、音楽に詳しい様子を見せる。
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身分証の提示
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本名入りの免許証のコピーを提出。信頼性を演出。
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ギターやアンプを借りる
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一日2200円〜4400円程度のレンタル料金で、高額機材を借り出す。
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返却せず音信不通
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約束の日が来ても連絡がつかず、SNSも停止。
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店側が不審に思い「アリマ・タケシ」で検索し、ようやく被害を知る。
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レンタルに来た際の印象が非常によかったことから、誰もが「まさか詐欺とは…」と思わなかったとの声が複数の店舗から上がっています。
◆ 犯行動機は「借金返済」 ギターは転売か?
警視庁の取り調べに対し、有馬容疑者は次のように供述しています。
「ギターなら高く売れると思った。借金返済に充てたかった」
楽器の中でもエレキギターやアンプのヘッドは中古市場で高値で売れることがあります。70万円のギターはもちろん、15万円前後の機材でも即座に売却できれば数万円の現金が手に入るため、現金化しやすいアイテムとして狙った可能性が高いです。
なお、リサイクルショップやフリマアプリなどへの売却ルートは現在も捜査中ですが、一部はすでに転売されている可能性があるとのことです。
◆ 余罪は20件以上?都内各地で被害拡大中
報道によれば、有馬健容疑者の「ギター借りパク」による被害は、確認されているだけで20件以上にのぼります。被害が確認された店舗は以下のとおりです:
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HILL VALLEY STUDIO(新宿区)
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新高円寺ムジラスタジオ(杉並区)
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オルフェウスレコーズ(江戸川区)
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その他:杉並区内のスタジオ2軒でも同様の被害
こうした背景から、警視庁は余罪についても追及する方針で、被害店舗の証言や防犯映像を集めている段階です。
◆ ネットの反応:「詐欺だけど演技うまい」「被害者が気の毒」
SNS上では、有馬健容疑者の行動に対してさまざまな声が上がっています。
「人当たり良くて音楽の知識もあるなら、普通に働けばよかったのに…」
「詐欺なのに演技力が高すぎる。人を信用させるスキルが無駄に高い」
「貸したギターが戻ってこないのが一番ツライ。機材は相棒なのに」
特に音楽関係者からは、「機材=パートナー」という思い入れの強いコメントが多数。ギターやアンプが戻ってこない悲しみを訴える投稿が相次いでいます。
◆ 有馬健の今後:起訴と実刑の可能性は?
有馬容疑者には詐欺罪または詐欺未遂罪が適用される見通しで、被害件数が多いことから、実刑判決が下る可能性も高まっています。
また、使用した身分証明書が本物か偽造かも今後の焦点です。仮に他人名義や偽造であれば、別の罪状が追加されることもあります。
◆ まとめ:信頼の裏に潜む「善人顔詐欺」に要注意
今回の事件からわかるのは、「人当たりの良さ=信頼できる人間」ではないということです。特に、対面での取引や貸し借りが発生する業界では、身元確認や書面の管理、緊急連絡先の把握など、対策が急務です。
被害に遭われた方々の大切な楽器が、どうか無事に戻ることを願うとともに、今後このような事件が二度と繰り返されないことを祈ります。
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