2025年8月3日、大阪府警から衝撃的なニュースが飛び込んできました。
府警捜査4課の現職警察官2人が、捜査現場で関係者に暴行を加えたとして特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕されたのです。
逮捕されたのは、警部補の時長力(ときなが ちから)容疑者(51歳)と、巡査部長の阪口裕介(さかぐち ゆうすけ)容疑者(32歳)。ともに大阪府警の捜査4課に所属しており、日々の捜査活動に従事していた立場の人物です。
今回の事件は、警察という立場を利用した職権乱用の可能性もあり、社会に大きな波紋を呼んでいます。本記事では、以下の観点から事件の詳細を掘り下げます。
◆ 事件の概要|捜査現場で暴行、特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕
大阪府警の発表によると、事件が発生したのは2025年7月15日。場所は大阪市内にあるレンタルオフィスで、いわゆる「スカウトグループ」の拠点とみられる場所です。
この日、捜査4課の時長容疑者・阪口容疑者らは関係先の捜索を行っていました。その捜索の最中、20代の男性に対し平手打ちを加えるなどの暴行を行った疑いが持たれています。
これを受け、8月3日、2人は大阪府警により特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕されました。
◆ 特別公務員暴行陵虐罪とは?
この罪名はあまり耳慣れないかもしれませんが、公務員が職権を利用して違法に暴行や陵辱行為を行った場合に適用される重い罪です。
通常の暴行罪よりも法定刑は重く、刑罰は3か月以上7年以下の懲役。しかも、被害者が拘束下にある場合(取り調べ中など)には、より重く判断されることもあります。
つまり、「逮捕・拘束」という立場を利用し、無抵抗な人物に対して暴行したとすれば、司法の目は非常に厳しくなります。
◆ 容疑者の供述内容|時長容疑者は否認、阪口容疑者は認める
供述については両容疑者の間で食い違いが見られます。
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時長力容疑者(51):
「体には触れたが殴打した認識はない」と容疑を否認。 -
阪口裕介容疑者(32):
「間違いありません」と容疑を認める供述をしている。
特に注目されているのは、時長容疑者が上司である点です。阪口容疑者が率直に非を認める一方、時長容疑者は否認を続けており、警察内部での上下関係や、事件当時の状況についても今後の捜査で詳細が明らかにされるとみられています。
◆ 顔画像やSNSアカウントの公開は?
現時点で、報道機関や大阪府警から両容疑者の顔画像は公開されていません。これは、公務員の逮捕事案ではよくある傾向で、一般の刑事事件に比べて、顔や個人情報の報道が抑制される傾向があります。
しかし、SNSなどで名前が検索されており、一部では「FacebookやX(旧Twitter)のアカウントが存在するのでは」との声も上がっていますが、確認されたアカウントはまだ見つかっていません。
顔画像が公開されれば世間の反応もさらに広がる可能性が高く、今後の続報が注目されます。
◆ 勤務していた警察署はどこ?捜査4課の役割とは
両容疑者は大阪府警の中でも「捜査4課」に所属しています。この課は、主に以下のような組織犯罪や風俗関連の犯罪を取り扱う部署です。
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暴力団関連事件
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風俗営業の違反取り締まり
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スカウトや売春組織の摘発 など
そのため、今回の捜索も「スカウトグループ」の拠点を対象にしていたと見られています。
勤務していた警察署については、時長容疑者が豊中市在住であることから、府警本部または北部地域の捜査拠点(豊中警察署、吹田署など)に所属していた可能性が高いと見られます。
阪口容疑者については奈良県桜井市の居住者であるため、通勤で大阪市内の捜査4課本部に出勤していたものとみられます。
◆ 過去にも余罪が?捜査慣れによる慢心か
今回の暴行容疑について、被害者男性は「突然平手打ちをされた」「暴言も吐かれた」などの証言をしているとの報道があります。さらに一部週刊誌報道によれば、同様の暴力的な捜査が過去にもあったのではないかとの指摘も浮上しています。
捜査においては、強い態度や威圧的な取り調べが問題になることがあり、「冤罪を招く捜査手法」「警察によるパワハラ」がしばしば問題視されています。
もし余罪が明らかになれば、組織全体の責任問題に発展する可能性もあります。
◆ 大阪府警の対応|監察室長が「誠に遺憾」とコメント
今回の事件について、大阪府警の国井栄次・監察室長は以下のようにコメントを発表しました。
「警察官が逮捕され、誠に遺憾。捜査結果を踏まえて厳正に対処する」
警察内部でもかなり重大な案件と見られており、今後、両容疑者の処分や、組織的な管理体制の見直しなどが行われることが予想されます。
◆ 世間の反応|「また警察の不祥事」「氷山の一角では?」の声も
SNSでは早速、今回の件に対して多くの批判が集まっています。
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「暴力団を取り締まる人間が暴力ふるってどうするのか」
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「また大阪府警…不祥事が多すぎる」
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「これって氷山の一角じゃないの?ほかにもやってそう」
近年、警察官の不祥事が頻発していることから、世間の目は非常に厳しくなっています。信頼を回復するためには、透明性のある調査と厳正な処分が求められます。
◆ まとめ|時長力・阪口裕介容疑者の今後に注目
現職警察官が取り調べ中に暴行を行い逮捕されるという事態は、警察組織全体への信頼を大きく揺るがすものです。
特に、捜査4課という「組織犯罪への取り締まりの最前線」にいる立場の人間がこのような事件を起こしたことは、極めて深刻です。
時長容疑者と阪口容疑者の今後の処遇、余罪の有無、そして大阪府警の再発防止策に注目が集まります。
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