ク・ハラ法って何?KARAのハラ 生い立ちや遺書の内容 母親との関係は(仰天ニュース)

2025年8月5日(火)放送の『ザ!世界仰天ニュース』では、K-POPガールズグループ「KARA」の元メンバーで、2019年に28歳の若さで亡くなったク・ハラさんが特集されました。

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彼女の死後に巻き起こった**“遺産をめぐる骨肉の争い”、そしてその結果として成立した「ク・ハラ法」**とは一体何だったのでしょうか?

この記事では、彼女の生い立ち、母親との複雑な関係、遺書や日記の内容、ク・ハラ法の詳しい内容について丁寧に解説していきます。


目次

KARAとしての活躍と日本での人気のク・ハラ

2008年に韓国でデビューしたガールズグループ「KARA」は、韓国国内はもちろん、2010年代前半の日本でも空前のK-POPブームを巻き起こしました。

中でも**ク・ハラさん(구하라)**は、明るく物怖じしない性格とビジュアルで、多くのファンを魅了しました。

日本でもドラマやバラエティ番組に出演し、エッセイ集「Nail HARA」やソロアルバム「ALOHARA」などのリリースを行うなど、多方面で活躍していました。

しかし、そんな彼女の華やかな芸能人生の裏側には、誰にも見せられないような心の苦しみがあったのです。


ク・ハラの生い立ちと母親の存在

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1991年1月3日、韓国の光州市に生まれたハラさん。兄・ク・ホイン氏とともに育ちましたが、母親のソン氏は、ハラさんが9歳のときに突然家を出て行ってしまいます。

父親は各地の工事現場を渡り歩き、生活は苦しく、ハラさんと兄は祖母に育てられました。幼少期から母親の愛情に恵まれなかったハラさんの心には、大きな空白と傷が残ったままだったのです。

2017年、うつ病治療の一環として、母親と再会するも、その場で母親は多くの親族を呼び、ハラさんを有名人として見せびらかすような振る舞いを見せたと言われています。期待していた「母の愛情」はそこにはありませんでした。


遺書に綴られた苦しみと絶望

2019年11月24日、ハラさんは自宅で亡くなっているのが発見されました。現場には彼女の手書きと思われる自死を示唆するメモが残されていました。

その中には、「私を産んだソン〇〇」「あんたのせいで私はこんな状態だ」「捨てるならなぜ産んだの」といった、母親に対する深い悲しみと怒りが記されていたのです。

彼女が抱えていた心の闇は、母親への憎しみだけでなく、ネットの誹謗中傷、元恋人とのトラブル、親友の死など、さまざまなストレスが重なっていたと言われています。


ク・ハラの死後に起こった「骨肉の争い」

ハラさんの死後、表面化したのが遺産相続を巡る争いです。

ハラさんには配偶者や子どもがいなかったため、韓国の現行法では実の両親がそれぞれ50%ずつ相続することになります。しかし、母親ソン氏は育児放棄をしていたにも関わらず、「私にも相続権がある」と主張し、葬儀にも姿を現して喪主になろうとしたのです。

この行動に、兄のホイン氏は強い怒りを感じ、家庭裁判所に相続分割の審判を請求。同時に「育児放棄をした親には相続権を与えるべきではない」と、民法改正を求める請願書を韓国国会に提出しました。


ク・ハラ法とは?扶養義務を果たさなかった親の相続権を剥奪

こうした経緯を経て、韓国国会は2024年8月に「ク・ハラ法」を正式に可決。

ク・ハラ法の概要:

  • 扶養義務を著しく怠った直系尊属(父母など)に対し、被相続人が公正証書遺言を通じて相続権の喪失を明記できるようになりました。

  • また、他の相続人も家庭裁判所に対して相続権の剥奪請求を行うことが可能。

  • 施行日は2026年1月1日から。

この法律により、「血縁があるだけで育児を放棄した親に財産を渡さなければならない」という理不尽が、ようやく是正されるのです。


「なぜ産んだの?」— ハラの魂の叫び

彼女の生前の日記には、母に対する心の叫びが記されていました。

「私を産んだソン◯◯」
「あんたのせいで私はこんな状態だ」
「私が小さい頃から私と一緒にいながら浮気して」
「こんなことなら、捨てるなら、なぜ産んだの」

これらの言葉から、彼女がどれほど母親との関係に苦しんでいたかがよく分かります。


母親ソン氏の言い分と寄付の申し出

その後、母親のソン氏もテレビ番組に出演し、「お金目当てではない」「娘を育てたくなかったわけではない」と弁明。さらに、「相続分を受け取ったら、弁護士費用や養育費を除いた残りを社会に寄付する」と発言しました。

しかし、兄のホイン氏はこの言葉に対して「矛盾している」と否定的な見解を示しています。


日本と韓国の相続制度の違いに注意

ちなみに、韓国籍の人が日本に住んでいる場合、原則として韓国法が適用されます。

韓国では今後「ク・ハラ法」の影響で、親が育児を放棄していた場合には相続権が認められないケースが増えると予想されていますが、制度が完全に施行されるのは2026年以降

相続問題が発生する前に、公正証書遺言の作成や法的手続きの準備をしておくことが重要です。


まとめ:ク・ハラの死が変えた韓国の法律

「ク・ハラ法」は、ク・ハラさんの死をきっかけに、親としての責任を果たさなかった人間が、相続人としての権利だけを主張することの不条理さを浮き彫りにしました。

そして、彼女の兄ク・ホイン氏がその不条理に立ち向かったことで、法律はようやく一歩前進しました。

ク・ハラさんの死は決して無駄ではなかった。

彼女の魂の叫びが、韓国の社会を、そして未来の子どもたちを守る道へとつながったのです。

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