ク・ハラの兄 ク・ホインが“ク・ハラ法”を請願していた理由や背景とは?

2024年8月5日放送の『ザ!世界仰天ニュース』では、K-POPブームの先駆けとなった伝説のガールズグループ「KARA」の元メンバー、故ク・ハラさんの死後に起きた“遺産相続をめぐる骨肉の争い”が特集され、注目を集めました。

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その中でも特に話題となったのが、ク・ハラさんの実兄であるク・ホインさんが中心となって制定を求めた**「ク・ハラ法」**です。

一体なぜこのような法律が必要だったのか? そしてその背後にはどのような悲しい現実があったのか? 本記事では、ク・ハラ法の成り立ちから背景、ク・ホインさんの思い、そして韓国社会に与えた影響までを詳しく解説します。


目次

K-POPを代表する存在となったKARAとク・ハラ

2007年にデビューしたKARAは、日本での韓流ブームを牽引したグループの一つです。

2010年代には日本の音楽チャートを席巻し、NHK紅白歌合戦にも出演。特にク・ハラさんは、明るい性格と天真爛漫な魅力で日本でも人気を博しました。

しかし、そんな彼女は2019年11月24日、自ら命を絶つという衝撃的な最期を迎えます。享年28歳。韓国、日本問わず、ファンに大きな衝撃と悲しみを与えました。


ク・ハラさんの死後に起きた“骨肉の争い”

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ク・ハラさんの死後、法的な遺産相続の権利は、両親にそれぞれ50%ずつ分配されることが判明。しかしこのとき、ク・ハラさんの実父は、自身の相続分を兄のク・ホインさんに譲渡しました。

一方で、20年以上前にク・ハラさんを捨てて家を出て以来、一切の育児や扶養義務を果たしてこなかった実母が、突然現れて遺産の半分を請求してきたのです。

これが、“ク・ハラ法”制定を訴えるきっかけとなりました。


ク・ハラの兄 ク・ホインさんが訴えた妹の無念

ク・ホインさんは、2020年に国会へ「ク・ハラ法」制定の請願を提出。記者会見で語った内容は、国民の心を強く揺さぶるものでした。

「母は20年以上前に家を出て、妹を一切育てず、ただ突然現れて遺産を請求してきた」
「妹は“捨てられた”という思いと孤独をずっと抱えて生きていた」
「ク・ハラ法は妹に捧げる最後のプレゼント」

このような実体験をもとに、「育児放棄をした親が、子どもの死後に法的に遺産を相続できてしまう今の法律は間違っている」と主張しました。


ク・ハラ法とはどんな法律なのか?

正式に「民法一部改正法案」として国会に提出されたこの法案は、一般には「ク・ハラ法」として知られています。

ク・ハラ法の主な内容

  • 扶養義務を放棄した親が、子の死後に遺産を相続できないようにする。

  • 親が犯罪行為または重大な扶養義務違反をした場合、家庭裁判所が相続権の有無を判断。

  • ただし、実子の許し(意思表明)があれば相続は可能

この法案は、親の責任放棄を防ぐと同時に、子どもが不当に扱われることのないよう保護することを目的としています。


なぜ法律制定に4年もかかったのか?

2020年に提出された「ク・ハラ法」ですが、当初は国会法制司法委員会の壁を越えられず、審議すら進まない状況が続きました。

その後、共に民主党のソ・ヨンギョ議員が、ク・ホインさんの訴えを受け、2024年に第21代国会第1号法案として再び提出。

ついに2024年6月28日、第417回臨時国会の本会議で賛成284、反対0、棄権2という圧倒的多数で可決。法案は2026年1月から正式に施行されることとなりました。


韓国社会への大きな影響と反響

この法案の可決は、韓国社会においても非常に大きな反響を呼びました。

  • 「子どもを捨てた親が、亡くなった後に財産を受け取るのは納得できない」

  • 「当然のことなのに、今まで法律が整備されていなかったこと自体がおかしい」

  • 「ク・ホインさんの粘り強さに感動した」

SNSやニュースサイトには、このような声が数多く寄せられました。

また、このク・ハラ法の成立を機に、韓国では家族法全体の見直しや親権制度の改革についても議論が進みつつあります。


兄ク・ホインさんが語った妹への想い

法案可決後、ク・ホインさんはSNSと記者会見で次のように語りました。

「ハラ、やっと君のために法律ができたよ。君が感じていた寂しさや痛みを、これからの子どもたちが感じなくて済むように」
「4年間、本当に苦しかった。でも君のために頑張った。君が天国で笑っていてくれることを願ってる」

このメッセージは、全国の視聴者やネットユーザーの心を強く打ちました。


ク・ハラ法は他国にも影響を与えるか?

このク・ハラ法の成立は、アジア諸国を中心に注目されています。

日本や台湾、中国でも「同様の法律が必要では?」という声が出てきており、家族関係における権利と責任の在り方を見直す契機となりつつあります。


まとめ:ク・ハラ法が教えてくれること

「血のつながり」があるというだけで、すべての親が相続や親権を持つ資格があるとは限りません。

今回の“ク・ハラ法”の成立は、真の意味で「子どもの権利」を守るための一歩であり、育児放棄や虐待といった問題に対する社会の意識を大きく変えるきっかけとなりました。

ク・ホインさんの行動と妹への深い愛が、多くの人の心を動かし、韓国の法制度をも変えたのです。

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