2024年11月、東京大学に在籍する中国人留学生の数が3500人を突破したというニュースが波紋を呼びました。10年前の約3倍という急増ぶりは、日本国内でも大きな話題となりつつあります。だが、注目すべきはその「急増の裏」にある構造です。
2025年7月、「週刊文春」が報じたスクープによって、中国人留学生を大量に東大に“あっせん”していたとされる中国系業者と、東大の現役職員が関与していたという疑惑が浮上しています。しかもその中には、カンニングなどの不正受験に手を染めていた可能性も…。
今回は、東大現役職員が誰なのか、あっせんの実態や手口、そして問題の中国系業者「正門留学(仮名)」の実態について、週刊誌報道とネット上の情報を元に徹底調査していきます。
急増する中国人留学生:東大で一体何が起きているのか?
東大の公式統計によれば、2024年11月時点で、東大に在籍する中国人留学生は3500人超。これは学部・大学院を合わせた総数であり、全学生の約1割を中国人が占めていることになります。
10年前は1200人前後だったことを考えると、爆発的な増加と言えるでしょう。
なぜ中国人留学生は東大を目指すのか?
この背景には、中国国内の熾烈な学歴競争と就職難があります。
「この20年ほどで、中国では学歴社会化が進んだ。今では、年間1千万人以上の大学受験生が席を取り合い、就職難も苛烈です。そこで、日本など国外にエスケープを狙う学生が増えているのです」
— 中国専門ジャーナリストのコメント(週刊文春)
要するに、国内での競争に勝てないなら、海外で“学歴を買う”という風潮が拡大しているのです。
中国系業者「正門留学(仮名)」とは何者か?
東大を志望する中国人留学生を支援しているとして注目を浴びているのが、SNS上で活動する**中国系留学斡旋業者「正門留学(仮名)」**です。
この業者の特徴は、以下のような点にあります。
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東大への「合格実績200人以上」と誇る広告
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顔や名前を隠した状態の東大受験票の画像を140枚以上掲載
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実際に東大生と一致する情報も多数
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サービス内容に「入試対策」や「試験当日のサポート」も…
そして驚くべきことに、この業者の運営に東京大学の現役職員が関与していたというのです。
東大現役職員A氏とは誰か?関与の深さに迫る
週刊文春の調査によれば、この「正門留学」の中枢にいたのが、東大の現役職員・A氏。
A氏は何者なのか?
現時点でA氏の実名や顔画像は公開されていません。しかし以下のような情報が断片的に浮かび上がっています。
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東大の入試関連部門に所属していたとされる
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日本語・中国語ともに堪能で、中国人留学生との接点が多い
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SNS上で「中国人学生とのつながり」を誇示するような投稿も確認されている
これまで東大内部において、「留学生支援に熱心な職員」として知られていたA氏が、まさか裏で入試不正に関与していた疑惑が出るとは、関係者も驚きを隠せない様子です。
カンニングや替え玉受験の実態とは?
「正門留学」と関連する複数の中国語圏フォーラムでは、以下のような疑わしい投稿が確認されています。
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「日本の大学受験でカンニングの方法を教えるコンサルタント」
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「試験中の音声通信機器を仕込む方法」
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「日本語が苦手でも受験できる“特別サポートプラン”」
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「高額報酬で替え玉受験を引き受ける人物を斡旋」
そしてこれらの情報と「正門留学」がリンクしているとされる証拠も一部で提示されています。例えば、同一IPから複数のカンニング関連投稿と「正門留学」運営者の管理がされていたという報告もあります。
東大の対応と今後の波紋
2025年7月現在、東大はこの問題について以下のようなコメントを発表しています。
「報道にある内容は把握しており、現在、学内での事実確認を進めております。仮に不正が確認された場合は、厳正に対処する方針です。」
しかし、内部調査にとどまらず、文部科学省や出入国在留管理庁の介入も視野に入っており、国を挙げた大規模な調査に発展する可能性もあります。
ネット上の反応まとめ
この事件に対し、SNS上では以下のような声が多数見受けられます。
「これはもう“東大ブランド”が崩壊するレベルのスキャンダルでは?」
「受験戦争を真面目に戦ってきた学生たちが可哀想すぎる」
「東大内部に手引きしてた職員がいるなら、もはや大学ぐるみの不正だ」
一方で、冷静な視点から「証拠が出揃うまでは断定すべきではない」という声もあります。
まとめ:この疑惑の本質とは
本件の本質は、単なる入試不正の問題にとどまりません。
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大学という教育機関の公正性が問われている
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外国人留学生受け入れ制度の脆弱さが露呈した
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中国社会の学歴競争の影響が、日本の制度にまで波及している
という、極めて根の深い構造問題が浮かび上がっています。
現在のところ、東大職員A氏の実名や顔画像は明らかになっていませんが、今後の文春報道や捜査の進展によって、全貌が明らかになるのは時間の問題でしょう。
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