2025年7月12日、昭和を代表する女優のひとり・中山麻理さんが、東京都内の病院で息を引き取りました。
77歳でした。彼女は「サインはV」や「限りなく透明に近いブルー」など、多くの名作で活躍し、その美貌とクールな存在感で多くのファンを魅了しました。
この記事では、中山麻理さんの死因や晩年の様子、そして俳優・三田村邦彦さんや歌手・沢田研二さんとの関係、さらに3人の子供たちについても詳しく紹介していきます。
中山麻理の死因は?
関係者の証言によると、中山麻理さんは2024年末に体調を崩して入院。
その後は都内の病院で闘病生活を続けていたといいます。
具体的な病名は公表されていませんが、「長期にわたる病との闘いの末に亡くなった」という点から、がんや慢性疾患の可能性が指摘されています。亡くなった当日には、3人の息子に見守られて、静かに息を引き取ったとのこと。
通夜・葬儀はすでに近親者のみで執り行われました。
「サインはV」で一躍人気女優へ
中山麻理さんがブレイクしたきっかけは、**1969年放送のドラマ『サインはV』**でした。
この作品は、東京五輪をきっかけに巻き起こったバレーボールブームを背景に描かれたスポ根ドラマ。
中山さんは、岡田可愛さん演じる主人公・朝丘ユミのライバル、椿麻里役を演じました。
美しくクールな役柄は、多くの視聴者、とくに男性から熱狂的な支持を集め、「元祖クールビューティー」という称号を獲得。
最高視聴率は驚異の39.3%。国民的ドラマとして記憶されています。
映画「限りなく透明に近いブルー」で沢田研二と共演
中山麻理さんは1979年、芥川賞作家・村上龍が自ら監督した映画『限りなく透明に近いブルー』でヒロインを演じました。
この作品では、沢田研二さんや秋吉久美子さん、原田美枝子さんらと共演し、社会的にも大きな話題となりました。中山さんのミステリアスで官能的な演技は、この映画を象徴する存在となりました。
また、当時から沢田研二さんとの「仲の良さ」が注目され、一部では交際疑惑もささやかれたこともありましたが、公に認められたことはなく、あくまでも仕事仲間の一人であったとされています。
三田村邦彦と結婚、芸能界を一時引退
映画『限りなく透明に近いブルー』で共演した三田村邦彦さんとは、その後1980年に結婚。
三田村さんはこの映画がデビュー作でしたが、作品を通じて中山麻理さんと急接近し、交際、そして結婚へと至ったのです。
結婚後、中山さんは家庭に専念するため芸能界を引退。以降、3人の息子の母として、育児と家庭を第一に過ごしました。
離婚後の女優復帰と「母親卒業宣言」
1999年、中山さんと三田村さんは離婚。理由は明かされていませんが、多忙な芸能生活と家庭との両立に苦労していたことが背景にあるとも言われています。
離婚後、中山さんは芸能界に復帰。その一方で、シングルマザーとして3人の息子を育て上げました。
三男の中山麻聖さんが20歳になった際には、「母親卒業宣言」をし、以降は「一人の女性として人生を楽しむ」と公言。海外一人旅や趣味の活動を通して、“おひとり様ライフ”を満喫していたようです。
子供たちは誰?長男・三田村瞬と三男・中山麻聖
中山麻理さんには3人の息子がおり、そのうち長男と三男は芸能界で活動しています。
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長男:三田村瞬(みたむら しゅん/44歳)
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俳優として活動するも、現在は芸能界から距離を置いているとの報道もあり。
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三男:中山麻聖(なかやま ませい/36歳)
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ドラマ『牙狼<GARO>』シリーズで主演を務めるなど、特撮ファンから根強い人気を誇る。
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演技力に加え、母・麻理さん譲りの整った顔立ちも話題。
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また、芸能界には甥や姪も多数在籍しています。
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兄のマイケル中山(俳優・歌手)の娘は、
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女優の中山エミリ(46歳)
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女優の英玲奈(42歳)
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まさに華麗なる芸能一家といえるでしょう。
晩年まで女優としての誇りを持ち続けた中山麻理
中山さんの晩年、最も彼女を支えていたのは三男・中山麻聖さんの活躍でした。
彼の出演作品やインタビューを読んでは、「この記事いいね」と喜んでいたそうです。しかし、唯一気に入らなかったのが、記事に書かれた「元女優・中山麻理」の表現。
彼女は生涯現役の女優であるという自負を持っており、「“元女優”ではなく、今も“女優”なのよ」と周囲に語っていたとのこと。
その言葉通り、最後まで女優として生き、美しく散った人生でした。
まとめ:中山麻理という“美しき女優”の遺産
中山麻理さんの死去は、多くの人にとって大きな衝撃でした。
しかし、彼女が残した作品群、そして次世代に受け継がれた才能は、これからも語り継がれていくことでしょう。
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死因は非公開ながら、長期闘病の末に家族に見守られて静かに旅立った
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三田村邦彦との結婚と離婚、三人の息子を女手一つで育てた人生
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女優としての誇りを持ち続けた“クールビューティー”
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沢田研二らとの共演作を通じ、時代を彩る女優として活躍
私たちは今、彼女の功績と存在を再び見つめ直す時です。
どうか安らかにお眠りください。中山麻理さん、あなたは永遠に“美しき女優”です。
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