2025年7月11日に折り返しを迎えた参院選(投開票は7月20日)。各政党が全国を駆け巡り支持を訴える中、日本保守党の代表である百田尚樹氏(69)の“問題発言”が波紋を広げています。
百田氏は12日、北海道・北広島市の駅前で行われた街頭演説で、「大阪の女性は10人中9人ブス」などと容姿に関する発言を連発。SNS上ではその動画が拡散され、「女性蔑視」「ルッキズム」「下品すぎる」など、批判が殺到。支持層からも失望の声が漏れ、保守党のイメージに大きな影響を与えかねない事態となっています。
この記事では問題発言の詳細、現場の雰囲気、SNSや世間の反応、そしてこの発言がもたらす今後の影響について詳しくまとめていきます。
■百田尚樹 問題の発言はどんな内容だったのか?
発言が飛び出したのは、百田尚樹氏が北広島駅前で行った街頭演説中のことでした。
「札幌はね、美人率が高い!ほんまやで!大阪なんか歩いとったらね、10人中9人ブスですよ!もうね、街宣してても、だんだん嫌になってくるねん」
「でも今日はね、みんな綺麗な子が手振ってくれる。不思議なことにね、手振ってくれる子はだいたい美人なんですよ」
これに加え、街宣前に札幌市内で選挙カーを走らせていた際にも、
「ほんとに、札幌、美人多いよね。私ビックリした!私、大阪から来たんですけどね、大阪なんてね、ほとんどブスですよ」
と同様の趣旨を繰り返しています。
演説中、現場では一部に笑い声もあったものの、多くの人々がこの発言を「不適切」と受け止め、SNSを中心に批判の声が噴出しました。
■百田尚樹 SNSで拡散された動画と世間の反応
問題の発言を撮影した動画は、X(旧Twitter)上で瞬く間に拡散。以下の投稿が代表的です:
参政党に負けじと炎上商法やってるなw
>「大阪の女性は10人中9人ブス」日本保守党・百田尚樹代表 街頭演説中での「容姿揶揄」発言に批判噴出 pic.twitter.com/E87X8e4sS9
— こうこう (@kohtown1) July 14, 2025
▼批判的なコメントが殺到
投稿には数千件のリプライや引用リツイートが寄せられ、炎上状態に。
-
《女性蔑視もひどいものだ。ルッキズムに抵触している》
-
《なんで街頭演説で容姿の話?一体何を訴えたいのか…》
-
《大阪の女性を侮辱したこと、絶対に許せない》
-
《札幌の女性もこんな言い方で褒められて嬉しいのか?》
特に目立ったのは、大阪在住の女性ユーザーからの怒りの声。「票を投じようと思っていたが、再考する」といったコメントも多く見られました。
■支持者や関係者からも「苦言」が
百田尚樹氏は日本保守党の看板的存在であり、言論人としても長年活動してきました。しかし、今回の発言をめぐっては保守党支持者からも冷ややかな視線が向けられています。
あるユーザーはこう指摘:
「日本保守党の政策には共感するが、百田さんの存在がネックで支持しきれない。舌禍が多すぎる」
また、名古屋市政で実績を上げた河村たかし氏との連携についても、「河村さんは距離を置いた方がよい」との意見も。
言葉を生業とする作家でありながら、他人の容姿をネタにして笑いを取ろうとする姿勢には、多くの有権者が疑問を抱いています。
■なぜこのような発言が出たのか?
百田氏の過去の発言を振り返ると、炎上狙いや“本音トーク”を売りにしてきた節があります。テレビ出演やSNSなどでも、ストレートな言葉を好んで用いるタイプであることは周知の事実。
しかし、選挙期間中の街頭演説で有権者を対象にする際に、こうした“容姿いじり”が適切なのかは、非常に疑問です。
特に大阪の女性を名指しで「ブス」と揶揄した発言は、その土地の有権者を公然と侮辱するものであり、政治家としての資質が問われる事態と言えます。
■ルッキズムと政治の距離感
今回の問題は、単なる「ジョーク」や「個人的な感想」で片付けられるものではありません。女性の容姿をランク付けし、それを笑いの材料にする行為は、明確にルッキズム(外見差別)に該当します。
そして、国政を担おうとする政党のトップが公の場でこうした発言をすることで、当事者や支持者は「自分たちはどう思われているのか」という不信感を募らせてしまいます。
■この発言がもたらす選挙への影響は?
選挙において、候補者や党代表の言動は票に直結します。特に比例区では「党名投票」が必要なため、党首のイメージがそのまま票数に影響する構造です。
今回の発言により、
-
保守党支持を予定していた女性有権者の離反
-
他党支持者によるさらなる攻撃材料
-
一部支持者からの「再考すべき」との声
といった“マイナス材料”が揃ってしまったのは否めません。
また、今後のテレビ番組やネットメディアにおいても、この発言は何度も取り上げられ、保守党のイメージダウンにつながる可能性が高いです。
■まとめ:「失言」で済まされない時代に
百田尚樹氏の「大阪の女性は10人中9人ブス」発言は、選挙という公の場で行われたことからも、その責任の大きさは計り知れません。
「本音で語る」「忖度しない」政治家が支持される時代ではありますが、それは他者を貶める発言を正当化するものではありません。特にルッキズムや女性蔑視と受け取られる発言は、もはや“失言”では済まされない重大な社会問題となりつつあります。
保守党支持層、特に女性の中でも今回の件で距離を置く人が出てくることは避けられないでしょう。そして、百田氏自身がこの件についてどう釈明・対応するかが、今後の政党の命運を大きく左右することになるのではないでしょうか。
コメント